【私がV6にはまってからの話 その3】
無事にファンクラブへの入会を済ませた私。中2の冬後半のことだった。
その後しばらくして待望の夏コンの知らせが飛び込んだ頃には、中学3年生になっていた。
ここ数年は2年に一度の開催になっているようだが、当時は毎年夏にはコンサートがあるのが恒例で、私の夏はほぼそれ一色だったと言っても過言ではなかった。
参戦回数は一回なのに夏の間中それを引きずっていた。
書き残してあるコンサートレポを見る限り当時の私の記憶力はとんでもなかったらしい。
セットリストと演出内容についてはきっと雑誌から情報を得ていると思われるけれど、それにしたって。多少の脚色や思い込みはあると思うけども、それにしたって。
久しぶりに読み返して驚愕するレベル。
過去の自分に対して、「よくぞ!」と賞賛を送りたい。
そして現在の記憶力の衰えっぷりに軽く落ち込む。
話を戻します。
夏のコンサートの申込を済ませ、無事にチケットを入手。
生まれて初めてのコンサート、初めて見る大好きな芸能人。
地元に営業で訪れたお笑い芸人くらいしか見たことのない中学生にとって、それがどれだけ胸が踊る出来事だったことか。
初めての大阪城ホール。
2001年夏のV6コンサートを皮切りに私はここに毎年のように通いつめることになる。他のアーティストを見るにしても、大阪でとなるとやはりここになるので。
今や私にとってのホームであり、あらゆる位置でステージを見てきたためチケットが届けば大体の見え方は想像できるほど。
そして初めてのコンサート参戦で、いまだに忘れられない失敗をする。
アリーナとスタンドを間違えるの巻
アリーナやらスタンドやらの意味を全く理解できていない私は、流されるままスタンド席のあたりに迷い混む。
そもそもこんなに人が集まるイベントに参加すること自体初めての田舎者丸出しの私と友達はかなりおろおろしていたと思う。
ここはもう係員に聞いたほうが確実だ、と係員のお姉さんに席へ案内してもらいようやくひと安心。
あとは開演を待つばかり。
思ったよりもステージが遠く、最初だしこんなもんかあ、と。
参戦できることだけでも十分幸せで、これから何回もチケットを取っていれば1回くらいはきっと良い席も来るだろう。いつかはステージが近い座席まで登り詰めようぜ!と友達と野望を語り合っていた。
開演まであと10分ほどになった頃、二人組のお姉さんに声をかけられた。
「あの~…席、間違ってませんか?」
え?えええ?
そんなことを言われた私はもうパニックである。
確かにチケットを係員さんに見せて誘導してもらったのに…!
パニックになりながらチケットを確認すると、二人組のお姉さんも一緒に確認してくれた。
その時にお姉さんから「わぁーすごーい…」と声が漏れ、そこで私はようやく理解した。
そう、アリーナとスタンドを間違えていたのだ。
アリーナが何なのかもよくわかってなかったが「なんかあの、下のとこらへんの席か!」と悟り、あとはもう走った。走りに走った。たぶん本当は走っちゃダメ。真似しないように。
アリーナの入り口で再度のチケットチェックがあり、慌てすぎてカバンの中でチケットが行方不明になり「道具が四次元ポケットの中でどこにあるかわからなくなり慌てふためくドラえもん」状態。
カバンの中身を一旦出し*1、無事チケットを見つけようやく座席へ。
たどり着いてびっくり、まさかの花道のそば。
当時のレポには「花道まで2~3メートルくらい」と書いているけど、そこまでじゃなかったような気がする。
先程間違っていた席で「いつか登り詰めようぜ!」と熱く語り合っていた夢の場所に、なんとその日のうちに、数十分でたどり着いてしまった。
とにかくあまりにも近くて、うわーうわー!と落ち着かないまま開演してしまったのだった。
私からできる忠告としては、初めてコンサートに行くときはとりあえずアリーナとスタンドくらいの知識は入れておこうということ。
知らん人のほうが少ない気がするけども、下調べは大事だよ。
肝心のこの時のライブについては記事を分けます。
14年の時を経てライブレポートを書くことになるとは…。
*1:今考えるととても周りに迷惑だったろうな…申し訳ない