ループ ザ ループ。

好きなものについていろいろと本気出して考えてみるブログ。

長野博について考えてみる。


少し遅れましたが、長野くん43歳お誕生日おめでとう!

久々にメンバーの誕生日に、ああ…ああ誕生日だ…おめでとう…とそわそわ過ごす誕生日でしたよ。

話は逸れますが一旦フェードアウトしていた体験談で語らせていただきたい。ジャニオタのみなさん、離れたからと言って自担の誕生日を忘れることなどないからね…!
祝うつもりが例え無かったとしても日付を見れば「!」と思い出し、そうかぁー、もう○○歳になったのかぁーと「お前は親戚か何かか?」とどこかからツッコミが入りそうな回想を繰り広げるから。そうなったらもう気持ちの大小問わずおめでとうと心の中で言わざるを得ないからね…。

それはさておき、そわそわしていた割には"ブログで祝う"という手段はすっかり脳内にありませんでした。

いいタイミングなので、長野博について考えてみる。

改めて考える長野博の魅力

私は最近V6にはまりかけていた友達に、長野博をこう表現した。

「一見見守り役で穏やか。
でもおかしいことをやらせると一番危ない。
特徴がないように見せかけてクセがすごい。
はまると抜け出せない。」

長野博は、知れば知るほど気になる人物だと思う。

一見クセ要素なんてゼロのように見える。ちょっとお待ちくださいよ、奥さんそれは勘違いですよ…!

個人的に、V6の中で一番笑いに貪欲なのはこの方だと思っている。

ボケ発言をし、ツッコミ役のほうへ自ら頭を傾けツッコミを促し叩かれようとしているのを見てこの人はプロだと思った。
叩かれたあとはとても嬉しそうに笑う様がたまらなく可愛らしい。叩かれているのに褒められたみたいな顔をする。やったー!とかよっしゃー!とかそういう顔。

いまだに過去に番組の企画でやっていた「長野の五輪」というコーナーが忘れられない。
私の中での長野博のイメージはこのコーナーあってのもので、長野博と言えば長野の五輪なのだ。

内容はというと、どこからどう見てもくだらない。くだらなさここに極まれり、というようなコーナーだった。

全身タイツを身にまとった長野博が、オリンピック記録を超えるべく、いろんな競技に挑戦する。
いたって真面目な顔で真剣に挑戦するのだが内容がもう、とんでもなくくだらない。
坂道で100m走だかに挑戦したり、やり投げのやりに紙飛行機のような翼を付けて飛ばしてみたり、走り幅跳びでは背後から送風機で強風を受けながら飛ぶ。
ウォータースライダーを使って水泳してみたりと、今考えれば無茶苦茶だ。

でも、真面目そうな人がするおふざけってなんでこんなにおもしろいのだろう。

とにかくこの企画が大好きだった。
ネット上を見ても感想があまり見当たらないのだが、何これ、もしかして黒歴史
触れたらいけないとこ触れてる?


毒舌キャラ

私が長野博を好きなところの一つに、「毒舌」がある。

トニセンのラジオでは昔、「お便りに対して毒舌でコメントを返す」というソロコーナーがあったくらいだ。本人的にも毒舌キャラは武器の一つだと思っているに違いないし、ファンからもメンバーからも求められているのも重々知っているはず。

長野くんがメンバーとのトーク中に毒を吐く時、メンバー間での関係性が表れているようで私はとても好きだ。
突き放す毒舌ではなく、活かす毒舌。
毒舌って言い方によってはただの悪口になるけど、ちょっときつめの事を言ったとしても長野くんが言うとなんだかマイルドになるという不思議。

そしてそんな長野くんのことを周りがいじる時もまた愛情が透けて見えていいんだなあ…。

トークを回す役ではないけど重要な役回り

MCなんかでは合間をぬって瞬発的にプチ毒舌を挟んでくるので、この人頭の回転が速いなあといつも思う。
周りをよく見ているし、自分の立ち位置を理解するのがとても早い。

ツッコミ役にもボケ役にも対応するし、相槌を打ったり冷静に補足コメントを入れたり(V6にはたまに言葉を間違ったり天然が炸裂する神童的末っ子たちがいるのでこのポジションなかなか重要)、全体的なところを見ているのは性格なのかベテランのなせる技なのか。

とにかく、よくよく考えるとすごい。
…んだけど、あまりに自然にこなすから普通に感じてしまうのだ。


周りを見ているエピソードとして、ひとつ。

井ノ原「長野くんの優しさって、いつまでも変わらないよね。見守っててくれる感じで。何かが起こっても"そういえばこうなってたからかもね"とか一部始終を冷静に見ててくれるというか」
坂本「すごくわかる。トニセンの舞台の打ちあげとかでも、飲んでダメダメになっちゃうオレと井ノ原の言動を総合的に判断してくれたりして」
井ノ原「そう!ダメなときはちゃんと"アウトだね"って言ってくれるから、長野くんが"大丈夫"って言うなら大丈夫なんだと絶対的に信頼できるんだよね」
坂本「あと、携帯をどっかに忘れちゃっても、長野に話すと"たぶん4件目にあると思うよ"って。で、お店に電話したら本当にあるんだよ(笑)」
井ノ原「どこまでも見ててくれる人なんです」*1

こういうところがよくV6内でのポジションを「母」といわれる由縁なんだろうなあ。

また、発売中のザテレビションZOOM!では、自分でもポジションを坂本くんの夫婦役と例えている。
さらに坂本くんに関しては『V6のメンバーを食べ物に例えると?』の質問に対して長野くんを"皿"と例えている。
思わず、もはや食べ物ですらねえじゃねえか!とツッコミたくなりましたがそれはひとまず抑えて。
他メンバーを食べ物に例えた上で「お皿があってこそだから」と長野くんを皿に例えているのだから、その重要性たるや。

先頭を切るタイプではないけど補佐役で大成する人って確かに存在して、長野くんはそのタイプだと思う。
坂本くんも自分自身をリーダータイプではないと言っているけど責任感の強さはやっぱりリーダーに向いている。
ただ、責任感だけでリーダーをやっていくとやっぱり潰れてしまいそうになる。
生まれもってリーダー気質の人もいるがそういう人は図太さがあるからいい。
図太さがない人がリーダーをやることになった時の重圧って、計り知れない。
勝手に考え込んで背負いこんで上手くやろうとするあまり空回ったり、挙げ句自爆する場合だってある。

坂本くんがリーダーとしての在り方を確立できたのは、隣にいた長野くんのアシストも大きいんじゃないかなあと思う。坂本くんの大変さをよく見ていたからこそ、母的な立ち位置にいてくれたんじゃないかな。
逆もまた然りで、坂本くんが責任感を持って引っ張ろう引っ張ろうとしていたからこそ長野くんも自分らしい立ち位置が定まったわけで、やっぱり絶妙なバランスのもとに成り立っていると思う。
ああ、坂長コンビ素敵すぎる。

もちろんカミセンとトニセンの間で橋渡し的なポジションにいた井ノ原さんの功績も大きくて、となるとトニセンの連携最高じゃないかという話に帰結するのだが。

正統派って時に損?

最近では長野くんが「昭和感」という言葉で表現されているのを度々見かける。
そりゃあ昭和感も漂うはずだ。最速でデビューしていれば、光GENJIにいたのかもしれないくらいの古株なんだから。
お顔も整っているし安定性のあるパフォーマンスと甘い歌声。そして漂うベテラン感。
何をさせても、一定のクオリティの高さを追求する職人というイメージ。

どこのアイドルグループにも男女問わず言えるけど、正統派というのは時に没個性になってしまう。
顔が整っていようが、ダンスが上手かろうが、団体の一員として目立とうとするならどうしてもプラスアルファが必要になる。
そういう意味では悲しいかな、長野博は地味だ。
優等生って、時に損する。

でもだからこそ個に注目した時に「なんだこいつは!」という感情を抱けるし、そのギャップはV6イチだと太鼓判を押したい。

「正統派」が、実は「くせ者」。
こんな魅力的な研究対象がいるだろうか。


10周年を迎え、岡田反抗期を経ながら個々の活動が目立った間に長野博は「食」の方向へどんどん躍進していた。
関西ローカルの魔法のレストランに出ているのをたまたま知った時、驚いたと共に私は思った。

長野博がいよいよ関西まで攻めてきたか―、と。

食に貪欲すぎる人なので、地方開拓の一環としてそのうちローカルのほうにも出始めたりしてな!なんて半ばネタとして頭をよぎったりはしていた。
まさか現実のものとなるとは。
このまま順調に行けば、全国各地のグルメローカル番組に出演しだし全国制覇するのも夢ではない気がする。本気で視野に入れていそうで怖い。

食べるだけでは飽き足らず調理師免許や野菜ソムリエの資格まで取ってしまっているのだから、この人の探究心すごすぎる。
モータースポーツの番組をやっていた時にも思ったことだが、好きなことに関する知識の広げ方がすごい。
それに対してビジネス感が漂わないところも高評価に繋がっているんじゃないだろうか。

誕生日から流れ始めているという単独でのCM出演にしても喜ばしい限り。
なんなんだろうこの「よかったねヒロシ!」感。
まだこのCM見れてないんですが、第一報を目にして、とても「よかったねヒロシ!」と思ったのだ。

苦労した人ほど報われてほしい。
苦労を微塵も感じさせないほど穏やかに笑っているから、楽々ここまでやってきた人のように見えるけど。

V6の20周年が終われば翌年は事務所入所30周年がやってくる。
きっと事あるごとに弄られることになるだろうし、そうなることを心から期待したい。
くだらない弄られ方をして楽しそうに笑っていてほしい。

*1:Wink up/2015年10月号