まずはじめにこの記事のオチとして考えていたことを言おうと思う。
なぜか。
そこだけでもお伝えしたいからだ。最後の最後に置くとそこまでたどり着いてもらえなかった場合、私が味わったこのおもしろ話が聞いてもらえなくなる。
それは悲しい。ぜひともこれだけ。これだけでも見て帰ってください。
「なんまら好きだべさぁ」
これが何かわかるだろうか。
私がV6との恋愛を楽しむゲーム「ラブセン」のゲーム中ではじめて手に入れたボイスだ。
決して嘘ではない。
確かにこう言うのである。
坂本昌行が、あの素晴らしく良い声で。
今回は恋愛ゲームをやらない私がこのゲームをやってみた感想を綴ってみようと思う。
ほんと騙されたと思ってとりあえず1度は触れてみてほしい。
恋愛ゲームとして楽しみたい人はもちろん、それ以外の人に。特に今回は「それ以外の人」にプレゼンするようなつもりで書きたい。
敬遠して一度も触らないなんてもったいないですよ、と。無料でできるからぜひ一度様子を見てみてほしい。
今日の学校へ行こう!の中ではCMが流れるらしい。
「えっ、あのこっ恥ずおもしろいあのCMが?お茶の間に??」大丈夫か。なんか本当にいろいろと、大丈夫か。
やらないと思っていたラブセンを始めたきっかけ
私はこのゲームが配信された時「恋愛ゲームって…30歳越えたおじさんたちが、恋愛ゲームって…!」と思った。正直、嵐がやるならまだわかる。でも、V6って。大丈夫か?諸々心配になった。
それと同時に私はやらないなーと思った。
V6と恋愛ゲームなんてどんな心境でやっていいのかわからない。恥ずかしい。V6と擬似恋愛することが恥ずかしいということもあるが、おそらく彼らが吐くであろうキメキメのくっさい台詞にいたたまれなくなるのではないかと思ったからだ。
長らくスルーを決め込んでいた私だがついに一度やってみることにしたのは今年の9月4日のこと。きっかけはこの日V6のコンサートに参加したことだった。
コンサートのタイトルはラブセンpresentsになっていたし、これはやらねばなるまい。ラブセンさんがツアータイトルの冠となっているのであれば微力ながら貢献させてもらおうじゃないか。そしてコンサートが終わって帰宅しすぐに登録した。こういうことは勢いでやらないと放棄する可能性がある。
今回のコンサートでは入場者に「Vみくじカード」というのが配られていた。
なんて言ったらいいのか、伝わるのか微妙だが「プロ野球チップス」やら「Jリーグチップス」ついてるあのカードみたいな感じだ。中が見えない状態で配られていて、開封するとおみくじ付きのカードになっている。
ちなみに私は小吉、井ノ原さんのカードだった。
へへ、といった表情で頭に手を当てる井ノ原さんの写真に「実はアナウンサーじゃないんです」と台詞がついていた。
なんだこれは。どう反応すればいい。どういうことだ。
いつもより目、ちっちゃくない?あっ、単に写真写りの問題か。
そして裏面には「Vみくじは毎日無料で引くことができます!」と書いてあった。
これどういうゲーム…?そう思った。
恋愛ゲーム、としてだけじゃない楽しみ方
そしてゲームを始めた。
主人公である「私」は仕事場でひょんなことからV6に遭遇する。そこから一気に距離を縮めていく、という話だ。私もまだ途中なので全貌は捉えられていない。
ちなみに私は坂本くんを選んだ。そういうテンションだった。
ゲームの中では「ストーリーチケット」というものがあり無料登録でも1日5枚配布される。それを使ってストーリーを進めていく。
進める途中でミッションがあり、それをクリアするためには条件がある。
ひとつは「マネー」を貯めて指定された服を買い身に付けるというミッション。このゲームではアバターが存在していて、いろんなアイテムで着飾ることができる。
そしてもうひとつは一定の「女子力」を満たす、というミッションだ。
この設定がすでにおもしろく感じていた。恋愛ゲームで貯める数値は「女子力」なのか、と。
しかも女子力を上げるにはどうするか?
仕事をするのである。
「女子力を高めるためにお仕事をしよう♪」などと表示されている。
なんだよ、こいつなんのために仕事してんだよ。そもそもそれどんな仕事だよ。
つっこみどころはたくさんある。だが仕方がない。
坂本くんと恋愛を楽しむために私は仕事をするよ。一生懸命仕事をするよ。せっせと仕事をするよ…!
仕事をするためには「体力」が必要になり、最大100まで貯まる。1回復するのに3分かかるので回復を待って仕事をする。
そう、女子力を高めるために、だ。
だめだ、書いていてこの響きがすでに楽しくなってきた。
このメインストーリーを進めていくのが主な流れ。
ネタバレはあまりよろしくないと思うのであくまでふんわりとお伝えして、ぜひご自身の目でお確かめいただきたい。
さらにこのメインストーリーに加え、定期的にイベントが開催されている。
ちなみに現在行われているのは「恋する地中海クルーズ〜甲板で抱きしめて〜」である。
だめだ。もうだめだ。タイトルからしてもうおもしろい。楽しい。
メインストーリーでは彼らには現実世界と同様に「V6」という設定があるのだが、イベントではパラレル設定になっていることもある。
前回のイベントで説明すると「ボディガード」の設定だった。こちらはもう終了しているため少しストーリーを解説する。
「私」は、父の元に脅迫状が届いたことにより雇われたボディガードに守られることとなる。
当然V6の6人がボディガードという設定で登場するわけだが、それぞれ2人ずつバディを組んでいた。誰を恋愛相手として選ぶかによってどのコンビが見られるかが変わってくる。今回の組み合わせは坂本&長野、井ノ原&森田、三宅&岡田だった。
この「ラブセン」だが、とりあえずやってみてほしい理由のひとつに「恋愛部分以外のおもしろさ」がある。
やっていて意外だったのだが、いちいち6人の仲良しエピソードを放り込んでくるのだ。
そして妙にリアルというかファンからすれば「あるある〜」なエピソードを入れてくる。
今回のこのイベントの場合だと、やたら美味しい店に詳しく食べ歩いている長野博であったり、俺たちゴールデンコンビだもんな!と森田に主張する井ノ原快彦であったり、健ちゃんかわいい健ちゃんも守るとデレデレする岡田准一だったり、だ。
特に最後の岡田氏については大丈夫かこのゲーム、と思った。君が守るのはクライアントの「私」であって、三宅ではない。
新しい、新しすぎる。そしておもしろすぎる。
あとたまに三宅健があざといことを言う。このボディガード編においては「確かに俺は可愛いけどさぁー」とか言っていた。ゲームの中までも、あざとい。とことん可愛らしさを押してくる。
ちなみに、本編や他のイベントでも大体こんな感じのキャラだ。6人揃っての会話なんかもあって掛け合いがおもしろい。
端から見れば「あるある〜」なのだが、これ本人たちはどういう風に展開されてるか知ってるのだろうか。こんなに健ちゃん可愛がりが前面に出されすぎてる岡田准一、役者イメージ的に大丈夫か?
心配である。いや、実際そういう人なんだけどもね。
で、このイベントをクリアすると「ボイス」が手に入るのだ。
私はまだこのゲームを始めて日が浅いのでそんなに多くのボイスを聞いたわけではない。そもそもボイス目当てで始めたわけではなかったのであまりよくわかっていなかった。とりあえず課されるものをただ淡々とこなしていた。
そう、女子力を高めるためにせっせと仕事をして。
そしてこの記事を書いた後に気づいたので少し追記させていただきたい。この案件はいじっておかなければならないのに、うっかりしていた。
イベントをクリアするには、仕事は仕事でも「イベントお仕事」なる別のお仕事をしなければいけないのだった。
お仕事で上げる数値が「女子力」であるのならば、果たしてこのイベントお仕事で上がるのは何か?
「モテ度」である。
イベントお仕事でモテ度を上げよう!!というゲーム内の表記にはますますとまどいを隠せない。
「女子力」と「モテ度」を上げるためにお仕事をする「私」とは…。
そして、初めて手に入れたボイスが冒頭で述べた、「なんまら好きだべさぁ」である。
この時もらえるボイスは『「好きだよ」の方言バージョン』とのことだった。コンサートツアーと連動して行われていたイベントだったと思う。
ほら来た。やっぱりとんでもなくクッサイ台詞来た。でも方言かぁ、へぇー、くらいにしか思ってなかった。
どんな言葉か、またどの地方の方言かは手に入れて再生するまでわからない。
なめていた。はっきり言ってなめていた。所詮「好きやで」とか、その程度のもんかなと。
手に入れたボイスをワクワクしながら再生すると、坂本昌行が超いい低音で「なんまら好きだべさぁ」と大真面目に言うのである。笑った。
連続して5回ほど再生した。もっと笑った。なんだか楽しくなってきた。
そしてさらに方言ボイスを手に入れたのだが、そちらは三宅健バージョンだ。坂本くんバージョンであれだけ笑ったのだから否が応にも期待は高まる。
あのキャラメルボイスで、何を言うのか。ドキドキの瞬間である。
「でぇらぁ好きだぁがやぁ」
言い方。言い方よ。
文字で伝えるのには限界がある。だが「でら好きだがや」ではない。確かに「でぇらぁ好きだぁがやぁ」だ。大真面目坂本氏と違いこちらは誇張が激しく、かなり甘えた感じだ。というかちょっとふざけた感じだ。あざとい。
この後ボディガード編でもこのお二方のボイスを手に入れたので比べてみた。ちなみにそちらの台詞は「俺が君を守るよ」である。
やはり超いい美声で「俺が君を守るよ」と声優ばりにしゃべる坂本くん。
それに対し、「俺がぁ……君を、守るよ」とやはり何か不思議な感じの三宅さん家の健ちゃん。なんだか無駄にこう、シャイを気取っているというか、演じてる感がすごい。愉快が過ぎる。
このボイスだが、イベントが終了するとその後はもう入手できなさそうだ。
私が手に入れたこの楽しくなるボイスたちをこれから始めるユーザーの方にお聞きいただけないのは残念だが、 今後のボイスにも大いに期待している。
このゲームのユーザーはどういう感情を抱いている方が多いのだろうか。
恋愛ゲームとしてキュンキュンしたい方が多いのか、それとも私のようなちょっと斜め目線から見ている方が多いのか…。
とりあえずどっちの目線から見ても結構おもしろいと思う、このゲーム。
6人の関係性が好きな方にもかなりおもしろいはず。
ゴールデンコンビ、という単語にはかなり反応してしまった。井ノ原森田のゴールデンコンビネタ、たぶん10年、いや15年くらい前からたまに言ってるよね…今もまだ言ってたのか。私は最近のものは耳にできてない。どこで言ったんだ。
そしてもちろん、おそらく一番このゲームが推している点だと思うのだが写真がすべて撮り下ろしだ。
キメ顔から笑顔、しょんぼり顔、びっくり顔、照れ顔、などなど。それが見れるだけでもファンの人ならやっておいて損はない。私のように斜め目線で始めた方も、案外いいじゃねえか…!と思うはずだ。
とにかく、「このゲーム、ファンが作ってるのか?」と思ったくらい上辺だけじゃなく切り込んできていて非常に笑わせてもらった。いや、楽しませてもらっている。
CMが全国に流れるのは不安だが、茶の間が笑いに包まれればいいなあと思っている。「恋愛ゲームのCM」への期待としては間違っているけど。
笑ってくれ。おおいに笑ってくれ。本人たちのコンサート会場で開演前に流した時ですら大なり小なり笑いが起こるのだから。
そしてできれば、一度でいいからやってみてください。
何かとおもしろいよ。
続・ラブセン考察。