ループ ザ ループ。

V6デビュー20周年という節目に戻ってきたアラサーがいろいろと本気出して考えてみるブログ。基本V6の話、でも書きたいことを気ままに。

個人サイトとかいう懐かしい文化のハナシ


先日、長きに渡って無料ホームページサービスを提供していた「フリーティケットシアター」さんがついにその運営に終止符を打った。

長年の運営、本当にお疲れ様でした。

 

私は2004年からこのサービスを利用して、いわゆる「個人サイト」を作っていた。

どんなサイトかと言えば、以前にも触れたとおりその当時はまりにはまって描きまくっていたイラストのサイトだ。

 

まともに運営していたのは3年ほどだろうか。

その後もほったらかしにしていたのでつい最近までそのサイトは存在していて、数えてみればなんと約12年もフリーティケットシアターさんにお世話になっていた。

干支が一回りしていることに衝撃を隠せない。

 

 

インターネットでなにかを発信したいなと思った時、今ならどんなサービスを利用するだろう。

 

短文だったらツイッターだし、長文だったらブログ。

イラストだったらPixiv、動画だったらYouTubeやニコニコ動画…と、挙げだしたらきりがないほど方法はいくらでもある。

 

しかし私がインターネットに夢中になり始めた頃、それらのサービスは1つも存在していなかった。

 

ブログに注目が集まり、流行語大賞でトップ10入りしたのが2005年。

 

その後、同2005年にyoutubeがサービスを開始。

2006年にニコニコ動画とツイッター2007年にはpixiv…とこの辺りで一気に様々なサービスが立ち上がった。

 

ではそれらがなかった時代に私たちがどうやってインターネットを楽しんでいたのかといえば、個人サイトを作っていたのだった。

 

今回、フリーティケットシアターの終焉と共に私の個人サイトもいよいよ姿を消すことになった。

ずっと放ったらかしにしていたくせにいざ消えるとなるととても寂しくて、いろんなことを思い返した。

 

たぶんこの機会を逃すと個人サイトについて振り返ることはないと思うので、このタイミングであの頃の思い出話を綴っておくことにする。

 

少しばかり…いやかなり痛いところもあるかもしれないが、なんだかんだでいい思い出だ。

 

目次 

 

 

ホームページを作った時の思い出

私が生まれてはじめてホームページというものを作ったのは「魔法のiらんど」でのことだった。

携帯電話が普及し始めた頃、気軽にホームページを作ることができたのがこのサイト。

今もまだ現役だ。ホームページ作成用のページへ飛び、当時と変わっていないキャラクターを見つけて思わず懐かしさのあまりはしゃぎたくなった。

 

「魔法のiらんど」を卒業した私が次にお世話になったのが「ジオシティーズ」。

簡単ホームページ作成サービス(無料) - Yahoo!ジオシティーズ

 

そしてその後お世話になったのが冒頭にも述べた「フリーティケットシアター」。

ジオシティーズとフリーティケットシアターはサービス内容が似ている。

なぜわざわざ乗り換えたのかと言えば、当時私はポップアップ(別ウインドウ)で開く広告をとてもかっこよく感じたのだ。

 

最近になってはじめてそのポップアップ広告が当時ネットユーザーから「邪魔!!!」と忌み嫌われていた事実を知った。

えっ、ウソやん…あれが良かったのに…?と思ったが、確かに見る側からすれば邪魔だった。

作る側からすると広告が別で出ればサイトデザイン自体は崩れない。

そこが魅力的だったのだがまさかウザがられていたとは。すまない。

 

 

本格的にパソコン向けのホームページを作るとなるとそれなりの知識が必要になってくるのだが、私はとりあえず「作る!」という熱意だけでスタートした。

 

最初に持ち合わせていた知識は当然ゼロである。

 

先日友人と盛り上がったのだが、どうも私たちの世代はホームページを初めて作る時、誰から教わるでもなく自分であれこれ試行錯誤しながら作っていたようだ。

 

どんな話で盛り上がったかと言えば、とにかくもう「ひっどかったよな!!」ということ。

 

お互い当時どんなサイトを持っていたのか詳しくは知らないのだが、共通しているのは「イラストサイト」。そして「ホームページビルダー」というソフトを使っていたこと。

 

その当時は一生懸命、それなりにちゃんとしたサイトを作っていたつもりである。

でも今思い返すとツッコミどころが満載だ。

 

私のサイトにいたっては、トップページにまず「JAPANESE ONLY」なんて書いてあった。

どんだけワールドワイド気分なんだよ。

 

間違ってはいない、確かにジャパニーズオンリーだ。合っている。

しかしながら「わざわざ書くほどでもないだろうよ…」と今となっては恥ずかしい。見たらわかるし。

 

これは当時の流行りといえば流行りで、素敵だなあと思ったサイトを参考にして自分なりにかっこよく作った結果である。

 

あと、大して上手くもないくせにイラストに対して「転載禁止」とか堂々と書いちゃう。

 

これも確かに合っている…のだけれど、なんだろうこのこっ恥ずかしさ。

この言葉は上手い人が書いているとさまになるのだが、そうでない人が書くと

「いや、言われなくてもしねえわ!!!」と思われかねない。

 

あらかじめ書いておくに越したことはないし、基本的には誰が描いたどんなイラストも転載禁止な場合がほとんどだ。

わかる。

でも現在の私が、昔の私に対して言うならやっぱり「いや、言われなくてもしねえわ!!!」だ。

 

真っ当に作ったはずなのに今見ると逆に一生懸命さがグサグサと突き刺さる

 

あと私がやっていたサイトは実在するアイドルをイラストにしていたわけなので、当然のように「ご本人や所属事務所とは一切関係ありません」「一個人の運営によるサイトです」と書き記していた。

 

この頃よく見かけた定型文、決まり文句である。

これも「そりゃあそうだろう」だとかツッコミだしたらきりがない。

 

しかしながらこの当時はまだ各々にネットで何を載せていいのか、何を載せたらだめなのかという危機感があったような気がする。

「実在する人物のイラスト」というのもなかなかにグレーなものだ。

 

だからこそイラストを載せる時でさえ、前もってこういった事務所に対してビビりまくっている定型文を載せていた。

今となってはあちこちで本人の写真が貼られているので、当時ビビりまくっていた1人としては驚くばかりである。

 

何をするにもとりあえず文章と絵だけで表現しようとこころみる。

もちろん上手下手はあるのだが、少なくとも大半の個人サイトでは本人写真なんてまったく使っていなかったし目にしたことがなかった。

 

少し話が逸れるのだが、先日KAT-TUNの担当の方々がこんなことをしていて大層楽しそうだった。

CDに封入されたフォトネームカードの写真をそのまま載せるのはまずいと判断、それぞれが出会ったカードをイラストで表現されていた。

 

今見返してもニヤニヤしてしまう。ゆるい空気がたまらない。

 

私は参加していないのだがこの一連の流れを見た反動からなのか、KAT-TUNの写真を見かけるたびに「描かなければ」という謎の衝動にかられるようになってしまった。

 

よく考えるとこれも大昔には当然のようにイラストサイトでやっていた類のことだ。

 

今この企画を斬新に感じられるのは「実際の写真を載せずに表現しようと努力する」文化が薄れているせいもあるのだろう。

「写真に撮る」「インターネットに載せる」が手軽にできる時代になったからこそ、わざわざ表現しなくても情報を共有できるようになった。

 

 「アンロック画伯」の件については、一手間かけてどうにか表現しようと試行錯誤している方の様子もふくめてほっこりしてしまった。

この「画伯」文化、ぜひ広まることを願いたい。

 

 

懐かしい「個人サイト」のコンテンツ

◆掲示板・BBS

個人サイトで外せなかったものに「掲示板・BBS」がある。

これはどんなサイトでも共通で、大体どこへ行ってもあった。

訪れた人に書き込んでもらって返信する。サイトの管理人さんとのやり取りは基本ここからだった。

訪問した方に一言書き込んでもらうための「足あと帳」なるものが用意されていたりもした。

 

◆キリ番

サイトには大体アクセスカウンターがついていた。これも今は滅多に見かけなくなった。

累計のアクセス数が表示され、自分がサイトを訪れた時にキリのよい数字だった時には管理人さんに申告する。

「1000踏みました!」なんて具合だ。

 

よくわからないが「踏む」と言っていて、そんなことすらなつかしい。

そういえば「書き込み」も「カキコ」と言っていた。

 

となると、当時のかたちで言うなら

「キリ番踏んだのでカキコしました♪」

というところだろうか。

死語感がすごい。

 

◆やけに詳しいプロフィール

ツイッターやブログを見ていると、プロフィールがほとんど記載されてない場合も多い。

どこに住んでいるのか、年齢さえも知らない場合もあるので話の流れでそれが垣間見えた時に「そうだったのか!」とたまにびっくりする。

 

その昔、なかなか濃いプロフィールを作成するのに使われていたのが「前略プロフィール」

プロフで激しく自己紹介 - 前略プロフィール

 

「100の質問」なんてものを配布されているサイトもあったため、「質問に答える形式のプロフィール」を載せていたのもなつかしい。

 

◆「ブログ」ではなく「日記」

個人サイト全盛期の頃、大半のサイトには日記があった。

いちばん更新の頻度が高いコンテンツが、大抵の場合はこの「日記」。

 

私は「CGIBOY」さんのサービスを利用していた。

本当にしょうもないことばっかり書いていた記憶しかない。

 

画面の右上にはカレンダーが表示されていて日付ごとで記事がたどりやすく、またその日の天気まで記せた。本当に「オンライン上の便利な日記帳」のような感じだ。

 

現在で言う「ブログ」はあまり書いた日付については重視する作りになっていなくて、どちらかといえばカテゴリー分けを使って情報別に整理されたデザインになっている。

「"ブログ"と"日記"は違う」という言葉を度々目にするが、当時つけていたこの「日記」のことを思い出すととてもしっくり来る。

 

◆Web拍手

「クリックひとつで応援の気持ちを届ける」というコンセプトの元に開発されたツール。

登場と共にブームとなり設置しているサイトも多かった。

掲示板などの場合はハンドルネームを書き添えないといけないが、このWeb拍手は匿名性が高い。

反響が目に見えてわかるので管理人のモチベーションも上がるし、メッセージを送ることもできるので一言メールフォームのような役割も担っていた。

個人サイト時代に使っていたものがそのままになっていたのでせっかくなので以下に置いておく。

 

 

懐かしいコンテンツ・イラストサイトの場合

イラストサイトの場合、メインコンテンツは当然イラスト。

 

「50のお題」なんか使って武者修行してみたり、キリ番でイラストリクエストを受け付けてみたり、バースデーやらデビュー日やらの記念日に合わせてトップページのイラストを更新してみたり、掲示板のアイコンまで自作してみたり…きっと掘り起こせばもっとたくさん「イラストサイト管理人さんあるある」が存在するような気がする。

 

◆お絵かき掲示板

イラストサイトでよく見たものと言えば「お絵かき掲示板」がはずせない。

その名の通り、イラストを描くことができる掲示板だ。

 

Oekaki BBS.com -お絵かき掲示板のレンタル、検索、交流サイト

 

こちらもまだ現役である。久々に見て懐かしさに泣きそうになってしまったくらいには当時のままだ。

「絵板」「オエビ」などと呼んでいたあの頃がなつかしい。

 

今考えると人様のホームページにわざわざ他人が絵を書き残すというのは不思議な文化だなあと思うのだが、あの頃は当たり前のコミュニケーション方法だった。

 

◆お絵かきチャット

イラスト描きたちのふれあいの場としては「お絵かきチャット」というものもあった。

イラストを描くスペースとチャットスペースが用意されていて、リアルタイムで絵を描きあう。

無料レンタル「タカミンお絵描きチャット」

 

ある時は、メンバーをそれぞれ分担しあって合作を描く。

「私は◯◯くんを描くからあなたは△△くんを描いてね!」というかんじだ。

ある時は、参加者全員が同じメンバーを描く。

「誕生日だからみんなで◯◯くんを描こう!」だとか、そういうかんじである。

 

…なんだか綴れば綴るほど痛々しく思えてきた。

大丈夫だろうか。大丈夫じゃない気がする。

 

でもこういう文化もあるところにはあったのだ。

それはもう、楽しい楽しい文化である。

 

文字にしろ絵にしろチャットを通して得たものも大きくて、私のタイピングのスピードは間違いなくチャットで培われたものだ。

こういう人は案外多いのではないだろうか。

 

 

◆番外編:ペンタブ描きとマウス描きのお話

私は個人サイトを立ち上げてしばらく経ってからペンタブレットを知ったクチだった。

 

ペンタブレットという存在がどれくらい浸透しているのかわからないが、上手な方の大半はこのペンタブレット、通称ペンタブを使って描かれていた。

パソコンなのにペンで描けるなんてそんな夢の様な存在があったとは。

その存在を知った瞬間、マウスで描いていた私からすればペンタブはもう雲の上の存在、憧れの対象になった。

 

マウスからペンタブになったからといって、急に絵が上手くなるわけではない。

だが、まるでそれさえあればとてつもなく凄い絵が描けそうな気がした。気がしただけである。 

 

その後しばらくして、同じくペンタブを欲していた友人と一緒にわざわざ都会へ出向き購入した。

余談になるがその日私たちは岡田さん主演の「東京タワー」の試写会へ行く予定を控えていて、ペンタブ入りのわりと大きめな箱を抱えたまま試写会に行った。

 

しかもまったく知らされていなかったのに、会場には岡田さんと黒木瞳さんが登場した。

事前に知っていたらおそらくドキドキしすぎてのんびりとペンタブなんて選ぶ余裕はなかっただろう。

なんとなく、こんなところにこんなもん持ち込んでスイマセン…という気持ちになった。

 

田舎者が都会へ赴き夢のペンタブをいよいよ手に入れ、そのままペンタブ同伴で岡田さんと黒木さんという美しい方々を目の当たりにし、さらに濃厚なラブストーリー映画を観るという、濃い1日だった。

 

アンバランスすぎていまだに忘れられない遠い日の痛い記憶である。

 

 

 

 

いろいろとイタイ思い出も数多い「個人サイト」全盛期。

でもあの頃はあの頃で独特の文化があって、本当に楽しかった。

 

いつの間にかその流行りは去り、今ではサイトを持っている方はぐんと減った。

大好きだったサイトもいつの間にか閉鎖していた。

 

私も現状ではこうして文章をつづるブログがあれば十分で、しょうもないことをボソボソと言いたい時はツイッターを使っている。

 

だからこそたまにしっかりとしたサイトを持っている方を見かけると逆にカッコいいと思う。

簡単にいろんなことができるようになった分こだわりを持ってあえてひと手間かけているのはとても魅力的で、なんといってもその人の個性がいちばん出るのが個人サイトなのだ。

 

それと、なんだかんだで過去のコンサートレポートやラジオレポートを求めて検索をかけた時にいちばん頼りになるのは個人サイトだったりする。

とても貴重な記録がネット上に残っているのは本当にありがたい。

 

 

 

 

昔個人サイトを立ち上げた時、知識がない私はめちゃくちゃ苦労した。

細かいところまでこだわろうとするならhtmlについての知識は絶対に必要になってくる。

 

そして今、ブログのデザインをちょこちょこ変える時もその知識が必要な場面がある。

数年ぶりに「html」だったり「タグ」に触れたのだが、すっかりあの頃覚えたことは忘れていた。我ながらがっかりだ。

 

結局今もまたあの頃のようにいちいち調べながら少しずつ改良している状態なのだが、なんだか個人サイトをやっていた頃の気持ちを思い出す。

 

いちいち調べながら、手探りで少しずつ理想に近づけていく作業はなかなか楽しい。

かたちは随分と変わってしまったがそこにあるワクワク感は今でも同じだ。

 

今やっていることも数年経って見返せば「イタイなあ」と思うことなのかもしれないが、まあそれはそれとして。

最近では「どうせなら思いっきりイタイことをやったほうが後々おもしろい」という極論にたどり着いてしまった。たちが悪い。

 

 

とにもかくにも、フリーティケットシアターさんに最大の感謝と敬意を表したい。

 

今までサイトの運営を続けてくださったおかげで私はサーバー上に置きっぱなしになっていたあの頃の痛々しいイラストや、めちゃくちゃダサいウェブページを回収することができた。

 

バックアップを取っていない状態で当時使っていたパソコンは壊れてしまったので、またこうしてデータと再会できたのは本当にフリーティケットシアターさまさまだ。

そのまま消えてしまっていたほうが平和だったかもしれない、とも少し思うが。

 

すべてバックアップを取ったので今度こそは大切に保存しておく。

 

たまに見返しては「イタイなあ」と思い知ることになると思うが、それでもやっぱり個人サイト全盛期のあの頃の思い出は大事にしまっておきたい。