ループ ザ ループ。

V6デビュー20周年という節目に戻ってきたアラサーがいろいろと本気出して考えてみるブログ。基本V6の話、でも書きたいことを気ままに。

「君の名は。」の聖地巡礼したら東京のイメージが少し変わった


2017年、「君の名は。」が好きすぎて生まれてはじめての聖地巡礼なるものを実行した。

もう半年も前の話になるのだがとにかく楽しく、昨年ブログに綴り損ねたので新年早々だが記事にしてみようと思う。

 

今回きっかけになったのは2017年6月4日に幕張メッセで開催されたアミューズ所属アーティストが一堂に会するフェス「Amuse Fes」の遠征だった。

どうせ関東に行くのなら、と聖地巡礼の予定などを詰め込み日程は2泊3日に。これから綴るのはその1日目と2日目、2日間に渡って東京都内の「君の名は。」聖地を巡った旅の記録である。

  

「君の名は。聖地巡礼」目次

 

 

須賀神社周辺

まず向かったのは「君の名は。」聖地の中でも一番人気であろうラストシーンで登場する四谷・須賀神社

丸ノ内線の四谷三丁目駅で下車し、まずは周辺に点在している劇中登場風景を回収しながら向かった。

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終盤で瀧くんが走る三叉路。

三叉路の分かれ目中央にはポストがあるのだが、これも一瞬登場する。

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ポストを撮影しながら「盛れてる!」と思ったくらいこれが一番登場シーンに寄せて撮れている気がした。

ポストに対して盛れてるとは。

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こちらは高校生三葉が瀧くんを探すシーンで登場する十字路。写真奥へ進むと須賀神社の階段がある。

ちなみにこの写真を撮影した立ち位置近くには聖地巡礼者の間で話題になっていた自販機があった。

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ポスターの中の矢印のあたりがこの自販機の置いてある位置にあたる。

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聖地巡礼者向けのMAP。過去作品含め点在する聖地を写真入りで紹介。網羅っぷりがすごい。

 

そしていざ須賀神社へ。

平日の午前10時半頃、聖地巡礼をしていたのは私以外に外国人観光客が1組。

男3人で瀧役・三葉役をたてながらキャッキャしつつ写真を撮っていたのだが、いかんせんカメラマン役のこだわりがすごい。大きなカメラでアングルや立ち位置を整調整しながら何度も何度もシャッターを切っていた。

その様子をカメラマン役の後ろから眺める私は、さながらマネージャーのような立ち位置である。順番待ちのつもりでそこにいたのだが三葉役の彼が途中からすごく恥ずかしそうにしていてなんとなく申し訳ない気持ちになった。

 

数日前、有吉さんが須賀神社での写真をツイッターに載せていたがまさにこんな感じに仕上がっていたのではと想像する。

 

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階段下から。 

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階段途中、瀧と三葉がすれ違う場所。

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キービジュアルにも使われている。

 

この場所に実際に立ってみて「なるほど」と思ったところも多い。写真奥に向かってなかなかの坂道になっているところもそのひとつだ。坂道になっているからこそキレイに道の奥行きが出ているのだが、知らなければ案外わからないものである。

 

ちなみに私が行ったのは2016年6月2日(金)だったのだが、一番最初に須賀神社へ向かうことにしたのは理由がある。

実は、須賀神社は6月第1週に例大祭が行われる。この日夜の宵宮(前夜祭)にはじまり4日間に渡って祭り仕様となるため、実は階段上のすぐ横、須賀神社の境内はたくさんの屋台が組み立てられている最中だった。

閑散とした状態で聖地巡礼したい方はご注意を…と言いたいところだが、逆に遠征がこのタイミングにちょうどぶつかることのほうが奇跡的である。

 

四谷駅

続いて向かったのは四谷駅。瀧くんと奥寺先輩が待ち合わせしていた駅だ。

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瀧くん(中身は三葉)が迷っている背景に登場するアングル。

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奥寺先輩とのデート、走ってきた瀧くんが息を上げながらたどり着いた四谷駅前の階段。そして壁。なんてことない風景にも「同じ!」とテンションが上がってしまうあたりマニアというかオタクというか…である。

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大人になった瀧くんと奥寺先輩が待ち合わせして落ち合った場所。最後までアングルがよくわからずなんとなく雰囲気で撮る。

後日発売されたディスクや美術画集と照らし合わせたところかなりズレていたようなのでいつかリベンジしたい。

 

瀧くんのバイト先

四谷駅から新宿御苑前駅まで移動し次に向かったのは瀧くんたちのバイト先のモデルになったお店、「カフェ ラ・ボエム」の新宿御苑店。

ドラマなどのロケでも使われているらしく「失恋ショコラティエ」や「ラヴソング」でも登場していたそう。

ゆるくドレスコードがあったり夜は20歳未満は入店の制限があったりするので、さぞかしお高いんでしょう…?と思いきや、ランチはリーズナブル。

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外観。

気合いを入れて開店15分前に到着したのでまだ待ち列もなし。開店する頃には私含め4組ほど並んでいて、店を出る頃(開店後1時間くらい)には席は埋まり待ち列ができていた。

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入り口。

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ランチメニューはこんな感じ。

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入店時に水か炭酸水を選べる。

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普段こういう店に行き慣れていないのでちょっとしたことでオシャレ!と騒ぎたくなるわが心が憎い。

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瀧くん(中身三葉)が駆け下りていた階段。

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外装も内装もオシャレで、店員さんもシュッとした出で立ちだった。自分の場違い感がすごい。颯爽と、さも当然!とばかりに風を切るように入店できればよかったのだが田舎モノ気質がそうさせてはくれない。困ったもんである。

 

信濃町駅前・歩道橋〜明治神宮外苑

劇中で何度も登場する歩道橋。ここも人気の巡礼スポットになっている。

大江戸線の国立競技場駅から歩いて向かう道中、工事中の国立競技場が視界に入る。そこにいくつも大型クレーンが立っていてハッとした。

劇中にも大型クレーンのカットがあった。特にストーリーと密接に関わるわけではないのだがなにかを象徴していることを思わせるように印象的な描写で、記憶に残った。

 

2020年の東京オリンピックに向け準備が進む国立競技場。そこで大型クレーンを見たというだけなのだが、高校生の瀧が過ごしていた東京の街は確かにここでこの時代なのだ、とよりリアルに感じられてしまうから不思議である。

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歩道橋の上。平日の昼14時くらい。人通りはあれど閑散としていたので人の映り込みなく撮影できた。

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歩道橋からの眺め。正面遠くに見えるのは六本木ヒルズ。

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特報などでも使われていたドコモタワー遠景。アップにしてトリミングしているが実際はこう撮っている。

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遠い。

 

続いて瀧・司・高木の下校シーンで登場する場所へ。

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ここもかなり再現性の高い場所でビアガーデンの看板まで一致することに感動した。奥に見えるのは聖徳記念絵画館。

この写真を撮った場所、後ろを振り返ると神宮外苑のいちょう並木だった。

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ここも撮影などに使われているためテレビの中でたまに見かける場所である。

一度行ってみたい場所でもあったのだが把握しないままたどり着いたので、自分の意思で足を運んだにもかかわらず謎のサプライズ演出が実現した。 

また別件だが、この数ヶ月後に発売されたV6のアルバム「ボク・空・キミ」のMV撮影場所としても使われていてさらに驚いた。その後知ったのだがどうも私が足を運ぶ数日前に撮影していたようだ。そういう意味では意図せずして最速で別の聖地巡礼もかましていたことになる。

 

早朝の飛行機で東京に来たこともあり、暑い中を歩き回ったせいもあり、この時点で強烈な眠気におそわれていたのでいちょう並木の間に設置されている日陰のベンチでウトウトと休憩する。

平日にベンチでうとうとする幸せ。平和か。

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イチョウ並木を抜けると、芝生にいたほぼ全ハトが暑さのせいか日陰にいて吹きそうになった。ハトも私も似たようなもんである。

他の予定もあり、1日目の聖地巡礼はここで終了した。

 

国立新美術館(ミュシャ展)

そして2日目。この日のメインイベントは国立新美術館で開催中のミュシャ展だった。

遠征とミュシャ展の開催期間が偶然にも重なり、これは絶対に行かねば、と予定に組み込む。さらにこの国立新美術館も「君の名は。」の聖地のひとつ、瀧くんと奥寺先輩のデートした場所なので一石二鳥の聖地巡礼だ。

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このミュシャ展、残り数日で終了するとあって盛況っぷりも凄まじかった。実は混雑状況によっては1日目の予定に組み込もうとも思っていたのだが、平日昼間でさえ待ち時間が2時間超え。

あきらめて翌日開館前から並ぶことにしたのだが開館1時間前についた時点で長蛇の列、最後尾は1時間待ちだった。

開館1時間前についたのに1時間待ち。もはや何が何やら。

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今回注目されたのはなんといっても全20点で構成される「スラヴ叙事詩」。撮影可能だったので思う存分写真におさめたがあの感動は写真では表現しきれない。

写り込んでいる方の後ろ姿と比較していただきたいのだが、まずその大きさに圧倒される。当たり前だが拡大してプリントされたとかではなく、人間がこの大きさの絵を手作業で描いているのだ。

それが20枚。美しいだとか凄まじいを通り越してゾッとする。

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もうとにかく館内は混雑しており正直聖地巡礼どころではなかった。

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写真の円錐状になっている部分が、劇中で登場したカフェである。

 

新宿周辺

昼過ぎに国立新美術館を後にして新宿へ移動。

向かったのは「前前前世」の曲に乗せて展開されるタイムラプスで登場する、新宿警察署裏交差点。

ここも人気の巡礼スポットと聞いていたのだが土曜昼で私以外の巡礼者なし。拍子抜けのあまりずっこけそうになった。

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劇中では魚眼レンズに近いレイアウトで描かれている。

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裏側から見た交差点。円形の信号がどういうことなのかよくわかっていなかったが、実際目にして都会の象徴のようにも感じた。

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こちらはエピローグ、雪が降る中で大人になった瀧と三葉がお互い気付かずにすれ違う歩道橋。

写真右の建物は損保ジャパン日本興亜本社ビルだ。

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この中には東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館があり「名探偵コナン業火の向日葵」で登場する。ということでこちらはコナンの聖地として巡礼してきた。ゴッホのひまわりを眺めながら例のベンチにこしかけじっくりと鑑賞。

 

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そして「君の名は。」巡礼、ラストはタイムラプスで登場したユニカビジョン。

 

 

あとがき・聖地巡礼して感じたこと

「君の名は。」で描かれる東京は、三葉が住むど田舎・糸森の町とは対照的だが都会的に美しい景色として描かれている。そしてその都会での暮らしが、瀧の日常だ。

 

「東京」という言葉に私が思い浮かべるのは、ビルが立ち並び人々が観光に訪れる人気スポットがあり常にたくさんの人でごった返すような、「人の暮らしが息づいている」とは程遠い景色だったりする。

テレビを通して眺める大都会・東京にたくさんの人がひしめく姿を想像するのは容易なのだが、そこに人の暮らしが息づいていることが案外ピンとこない。

 

さすがに今となってはそんな幼稚なことを思わないが、子供の頃は「あんなにビルが建っている都会に人は住んでいない、住むところがない」となんとなく思っていた。

「じゃあ東京の人はどこに住んでると思っていたのか?」と問われれば答えようもないのだが、逆にこちらが「どこに住む場所があるの?」と聞きたいくらい、とにかく感覚的に、人が住んでいる場所ではないと思っていた。

 

東京に暮らす瀧の生活も、「実際にある大都会の中に、作品の都合上ポンと投げ込まれた架空のもの」という前提が心の奥底にあったような気がする。 

それはそれで違和感なくこんなにも感動させられているのだからまったく問題はない。リアリティだけがすべてではないし、引き込まれるストーリーや描写さえあればそこにしっかりと感動は生まれる。

 

聖地を巡ってみて気付いたのだが、よく考えればこれまで私は東京の街中、人の暮らしがあることを確かに感じさせるような風景を歩いたことがなかった。東京に来て足を運ぶのは常にネットや観光誌の情報からチョイスした人気スポットの類ばかりだ。それだけでも数が多く、東京の選択肢の多さに逆に疲れたりもする。

 

今回行った場所、たとえば須賀神社。

周辺を歩き回り例大祭に向け準備している人や、数日後に担がれる神輿が置いてあるのを見かける。平日昼間の人通りも少ない住宅街を歩くうちに、価値観が少し変わった。これは結構な収穫だった。

須賀神社の所在地は新宿区である。東京とかけ離れた場所で暮らす私の中の「新宿」のイメージは「歌舞伎町、歓楽街、物騒、怖い。」くらいに極端で、やっぱりこのイメージも人々の暮らしとはかけはなれている。

 

頭で理解していても実際に歩いてみないとわからない。新宿区内でありながらこんなに落ち着いた風景もあるのだ。東京の街で暮らす方にとってはたぶんこの価値観からしてもう田舎者丸出しになっているだろう。お恥ずかしい。 

それでもやっぱり私にとっての東京は、実在すると理解していながらたまに「もしかしたら実在しないのでは?」と思ってしまうくらいに遠いのだ。

 

そんな東京を改めて「聖地巡礼」という名目ではあるが「人が暮らす場所」としてしっかり見て回った。

聖地巡礼といえど所詮アニメーション映画に登場する架空の人物の話ではないか、と思えばかなり説得力が無く聞こえるだろう。

それでも瀧の生活圏を実際に自分の足で巡ってみて、実在する東京の風景の中にしっかりと「人が住む東京」を疑似体験したような、不思議な気持ちになった。これも瀧と三葉の中身が入れ替わることで「他人の日常を体験する」姿を描いたこの作品ならではといえるのではないか。

 

点在する聖地のどれもが高校生である瀧の生活圏内に集中しているため、巡礼する側としてはコンパクトにまとまっているのも嬉しい。

そして、各スポットを実際に訪れ作中と同じようなアングルで写真を撮ることも楽しかったのだが、実在する各スポットの「距離感」を体感できたのもいい経験だった。

 

エピローグで瀧と三葉が走る東京の街の風景は実在の場所をモデルに描かれているのだがその配置も忠実で、登場する一瞬のカットも含めてそれぞれがどの電車に乗りどの駅からどう須賀神社にいたったのか、という経路を検証する方が出てくるほど現実に沿っている。 

電車や徒歩での移動を繰り返し地図を見ているにもかかわらず迷うという方向音痴っぷりを発揮した私は、街中でお互いを探し走る瀧と三葉の様子をちょっとだけなぞることができたような気分にもなった。疲労感は増したが結果オーライだ。

 

東京に土地勘が無い私は、この聖地巡礼で東京のイメージが変わった。

それもこれも「君の名は。」が好きすぎるからで、もしこの作品に出会っていなければ、聖地巡礼してみたいという衝動がなければ、こんな風に東京の街を歩くこともなかったかもしれない。

動機を与えてくれたこの作品に感謝するばかりである。

 

 

この聖地巡礼後に美術画集やディスクが発売されたので資料も増えた。

新海誠監督作品 君の名は。美術画集

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  • 発売日: 2017/08/02
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「君の名は。」DVDスタンダード・エディション

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美術画集にはキャラクターが一切登場せず、作品中の美しい背景・景色のみが掲載されている。数多くのグッズを購入してきたが、さすがにいよいよここまで来たかと思った。

 

時間の制限もあり探しきれなかった聖地や追求しきれなかったアングルもあったので、これらの資料を参考にしながらまた機会があれば挑戦してみたい。

 

機会があればなんて言っておきながら、根拠なく次回があることを実は確信している。