前回のV6活動まとめに続き今回からは個人編、坂本昌行さんお仕事まとめ。
この5年間の印象は、すんごい脚が長い。
そうとわかってみていてもやっぱり毎回思うのだ、脚がはちゃめちゃ長い。界隈の一部では175センチの身長に対し「脚だけで2メートル以上ある」と語られる。その数値はピンキリでとどまることを知らず、もはや大喜利状態とも言えよう。もはや人間離れしたいじり…いや、賞賛だ。
ボディビル大会では、観客から「デカイ!」や「キレてる!」といった掛け声が飛ぶが、坂本さんでいうならば「脚長い!」であり「歌うまい!」に当たるのではと思う。
この5年の印象はそんな感じである。
それは冗談半分として、ここからは真面目に本題に入る。
目次
- 目次
- 2015年11月〜2020年10月までの個人活動年表
- 舞台・ミュージカルのひと
- 自身初のソロコンサートを開催
- トニセンとしての活動
- 2019年に左ヒザを手術
- 「恋をするなら坂本昌行」
- 周りの変化によって変わるいじられ方
2015年11月〜2020年10月までの個人活動年表
この5年間の個人でのお仕事について、主なものをまとめてみる。
2016年─────────────────
1/31「関ジャム 完全燃SHOW」(ミュージカル特集)
2/5~2/7 ソロコンサート「ONE MAN STANDING」
4/13「東京ドームに全員集合! みんなにサンキュー!ジャニーズ野球大会」(MVP受賞)
5/26~6/12 舞台「MURDER for Two」
2017年─────────────────
1/17 「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」ゲスト出演(トニセン)
1/21~ 2/26 TWENTIETH TRIANGLE TOUR 「戸惑いの惑星」(トニセン)
6/12 「生中継!第71回トニー賞授賞式」
6/13~7/2 舞台「君が人生の時」
8/5「WOWOWスポーツ真夏の祭典」(トニセン)
12/6 「2017 FNS歌謡祭」(You'll Be in My Heart)
12/23 「錦織・大坂・国枝・上地ドキュメンタリー&テニス最新情報!」(ナレーション)
2018年─────────────────
2/14「TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星」DVD発売
6/11「生中継!第72回トニー賞授賞式」
10/28 「ザ!鉄腕!DASH!!」
11/5~12/5 舞台「TOP HAT」
12/15 「錦織圭 復活~世界の頂を目指して~」(ナレーション)
2019年─────────────────
5/16 「VS嵐」
5/19 「ザ!鉄腕!DASH!!」
5/22~5/26 ソロコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」
7/27~9/10 舞台「TWENTIETH TRIANGLE TOUR カノトイハナサガモノラ」(トニセン)
12/8~12/26 ディナーショー(トニセン)
12/29「錦織圭 覚悟~節目の一年を迎えて~」(ナレーション)
2020年─────────────────
2/23 「ザ!鉄腕!DASH!!」
3/18「TWENTIETH TRIANGLE TOUR vol.2 カノトイハナサガモノラ」Blu-ray&DVD発売
5/2~5/26 舞台「THE BOY FROM OZ」(公演中止)
10/17 「炎の体育会TV」
レギュラーとしては引き続き「ノンストップ!」内のコーナー「One Dish」。トニセンのラジオ「Next Generation」は25年目を迎えている。
V6での活動も含め、一覧表にした。
ピンクがV6、緑がトニセン、青が坂本さん個人。
舞台・ミュージカルのひと
20周年以降も年1本程度のペースで舞台に出演。
この5年間でたずさわった舞台は6本。(うち1本は公演中止)
グループ内でもミュージカルスターな位置付けでその様を誇張していじられたりもするのだが決してネタ的なキャラ扱いではなく、関ジャムのミュージカル特集やトニー賞(その年のブロードウェイ作品に対し贈られる賞でありアメリカ演劇界で最も権威のある賞とされる)の授賞式生中継にゲスト出演するなど、しっかりと「その道の人」になっている。
2016「マーダー・フォー・トゥー」
2017「戸惑いの惑星」
2017「君が人生の時」
2018「TOP HAT」
(日本版の映像はなかったが、来日公演時の映像があったので参考に貼っておく)
2019「カノトイハナサガモノラ」
2020「THE BOY FROM OZ」(公演中止)
自身初のソロコンサートを開催
そして2016年には自身初のソロコンサートを開催した。
ONE MAN STANDING 2016
「アイドル事務所がよくぞ許してくれたなと。ミュージカルコンサート、しかもソロなんて。グループをやっている以上はソロなんてあまりないので。しかも持ち歌を一切歌わないのは、いろいろな意味で珍しいというか、初めてのことなので、僕もどうなるのかなぁと思っていた。自分自身が楽しんでいたので、この楽しさをお客さんに伝えればお客さんにも楽しんでもらえるかなぁと思った」
1度目は20周年を迎えた3ヶ月後。持ち歌ではなくすべてミュージカルの楽曲からセレクトしたセットリストを、オーケストラをバックに歌い上げた。
それは"ジャニーズ"のソロコンとしては異質。ミュージカルと向き合い邁進してきたこれまでをここで一旦総括するような、誰にも真似できない素晴らしい試みだなと感じた。自身の強みである「ミュージカル」を軸としておこなってしまうなんて、なんとかっこいいことか。
さらに3年後、再びソロコンサートを実施。
ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony
前回の公演でV6のメンバーから呼ばれるようになった“オーチャード・坂本”という呼び名を振られて吹き出しつつも3年ぶりのソロコンサートについて「同じ場所に立てる事だけでなくオーケストラの大編成を背負ってですから、こんなに幸せな事はないですね」とかみしめるように語った。
「All of Love」をテーマに女性アーティストの楽曲をカバー。 またミュージカルからの楽曲やV6としての持ち歌・ソロ曲も披露するなど1度目とはまた違ったアプローチでのコンサート。
女性アーティストの曲をアレンジしてカバーするというのは、これまた歌唱力に定評のある坂本さんならではのセレクトといえよう。
待望の二度目があったのならばぜひ三度目も期待したい。できれば「オーチャード・坂本」の枠すら飛びこえて、地方民にもお恵みを。
トニセンとしての活動
トニセンのプロジェクト「TTT」が立ち上がったのもこの5年の間の出来事だった。
正式名称「TWENTIETH TRIANGLE TOUR」、この公演名は井ノ原さんから依頼を受けてジャニーさんが命名したものである。こういった公演をライフワークとしてやっていきたいと伝えたところ「最高だよ!これからもずっと続けなさい」と励まされたというエピソードが、今ならその当時より深く沁みる。
3人で主演する舞台に立つことはこれまでも何度もあったが「自身の楽曲を使い新たに書き下ろした物語」というのは新たな試み。
今後もライフワーク的にやっていきたいからとその試みに名前をつける。20年以上一緒に活動してきてなおこの先もずっと続くことが前提とされた企画を打ち立ててしまうのは、ラジオですら誰一人欠けることなく25年続けてきている男たちならではの安定感を感じた。
さらに2019年には18年ぶりとなるディナーショーを実施。
前回開催時には会場をおおいにいかした演出を考えた結果「坂本家・長野家披露宴」というクレイジー斬新な案に辿り着いたトニセン。ノリで終わらずボケるのも全力、本気で実行してしまうところが大好きだなと心底思ったものだ。あれから18年である。
V6としての活動も続いているが、その中の年長3人ユニットとしてある種年相応ともいえる活動。それは直属とも言える先輩方を間近に見てきて、いまだにその背中に憧れ目指しているような印象を受ける。
古き良きジャニーズらしさを本人たちも大好きで、かっこいいものだからやってみる。それが楽しい。ジャニーズの中でも年長者でベテランといえる年代になっても前向きな姿勢がキラキラした……あえて言うが、"おじさん"たち。
Jr.時代から共有してきた時間が多いからこそジャニーズとして舞台に立つ時の「かっこいい」のベクトルが一致している雰囲気が、作品や演出からほんのり透けて見えるところにトニセンの絆を感じる。
2019年に左ヒザを手術
V6まとめでも触れたが、2019年9月のトニセン舞台千秋楽後に左ヒザの手術を行った。千秋楽から3ヶ月後にはディナーショーの開催が控えており、そのわずかな合間での手術とリハビリ。
2017年のツアー時には足の怪我が大きな話題になってしまったが25周年を目前に控えたこのタイミングでの手術に「これで次のツアーはまた心の底から安心して見られる」と安堵する気持ちと、同時に「こりゃあまだまだバキバキに踊るつもりでは…?」という期待と予感を抱いた。
個人の仕事としても板の上に立つ時間の長い坂本さん。歌い踊りそれを毎日繰り返すというハードさからして負担も大きい。挑戦には負担がつきものだがどうか体に気をつけて、今後も末長く板の上に立ち続けるひとであってほしい。
「恋をするなら坂本昌行」
このフレーズは、2018年に坂本さんがPersonの表紙になった際に添えられたものである。
TVガイドPERSON VOL.73 (TOKYO NEWS MOOK 736号)
当時47歳にしてこのフレーズをまとえることがそもそもスゴイ。簡潔ながらインパクトが強すぎるキラーワードは、ことあるごとに持ち出したくなる私の大のお気に入りになった。
雑誌表紙もマイデザインでリメイクできると知ったV6ファン、とっさに浮かんだ伝説の表紙「恋をするなら坂本昌行」を島内の本屋に平積みで並べるの巻。#あつ森 pic.twitter.com/88bND5JFqY
— はま (@ltl_6) 2020年6月21日
「工場長!増刷が追い付きません!」
— はま (@ltl_6) 2020年6月24日
な、恋をするなら坂本昌行製造現場の図。#あつ森 pic.twitter.com/4EELkvtjHk
現在もプレイしているあつ森のゲーム内でも並べて遊ばせていただいている。
この5年間を見てきて何度も思った。アイドル然とした振る舞いがパワーアップしてませんか、と。「えっ、めっちゃ上手くなってない…?」とおののく瞬間が何度もあり、手玉に取られている感、今まさに転がされているぞ…!と実感しながら、そんなお戯れが楽しい。
ジャニーズweb内の自身のコーナーである「M gallery」は長らく休止状態だったのだが2017年8月9日にリニューアル。以降毎週更新となっているのだが、ファンから募集した質問に一問一答形式で答えていくスタイルで定着している。その答えの中に時折、良い意味でこちらを挑発するようなアイドル性を発揮した返しが混ざる。
アイドルらしさ、と一口に言ってもその中にはいろんな要素が含まれるが「女の子をキャーキャー言わせる」というのもそのひとつだ。
それを意図的にやっていてその腕に磨きがかかっている様とPersonが提示してきた「恋をするなら坂本昌行」は、私の中でドンピシャに一致した。いまだにこれを超えるフレーズはないな、と思う。
周りの変化によって変わるいじられ方
自身が変わっていなくとも、周りにいる人の状況の変化によって見られ方やいじられ方が変わることもある。
メンバーが続々と結婚、ジャニーズ事務所の中でも結婚発表が続き、中でも影響が大きそうだったのがTOKIOのリーダー城島さんの結婚。リーダー同士・未婚同士・同年代ということで、鉄腕DASHで共演した際にはこんなくだりもあった。
坂本「年月ってすごいんだね。(V6)4人だもんね既婚者」
城島「すごいね。え、ぶっちゃけお母さんさぁ」
坂本「うん」
城島「実家のお母さん何か言ってくる?(結婚)どうなん?って」
坂本「言ってくるよ」
2人「…(笑)」
(「鉄腕DASH」2018年10月28日放送回)
「独身あるある」というテロップをつけて放送された会話なのだが、ここをさらりといじってくる鉄腕DASH凄いな…!と率直に思った。共通点も多いお二人が揃って未婚ということでそれは一種のネタになっており、城島さんが結婚した際にもこういった事態が発生した。
なぜかトレンドにいる坂本さん。しかしそれまでの未婚リーダー組としてのユニット性を考えると、同時に坂本さんが浮かぶのも無理はない。
これは心配する声もあるだろうし、お節介的な邪推もあるだろうし、ネタとしてのいじりもあるだろうし、いろいろな反応が組み合わさっての結果だ。
「坂本さんが未婚である」ということが良くも悪くもクローズアップされることは、今後も未婚の限りはおそらくまだまだ続く。 記者会見でつっこまれることもあるだろうし、本人・メンバーもネタとしておいしく使う瞬間もあるだろう。
そんないじりに振り回されず、変にストレスを受けることなく居てくれたらいいなと願うばかりだ。もちろん未婚をネタとして闊歩するなら思いっきり笑うし、結婚するというのなら盛大に祝い、なんなら泣ける自負がある。結婚しても結婚しなくても坂本さんが幸せに生きていけるやりかたで、好きなことをやっていてくれれば本望だなぁと、「なぜかトレンドにいる坂本くん」の状況を見ながら改めて思ったのだった。
さて、前記事のV6まとめでは「この5年でリリースされたV6のCDシングル・アルバム・映像作品をすべて買うといくらになるのか?」と計算した。
今回は前回含まなかった「トニセンの映像作品」を計算し合算してみる。
「戸惑いの惑星」 13,310円
「カノトイハナサガモノラ」14,520円
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合計 27,830円
(V6・トニセン 合計128,700円)
舞台の映像に加え初回特典盤にディナーショーの映像も収録したり、CDが付属されたり、副音声が付いたりと大盤振る舞い。サービス精神たっぷりというか、一筋縄で終わらせる気のない豪華仕様。お値段以上、トニセン。
この先も続いていくであろうトニセンの舞台、エイベックスさんには今後もぜひ引き続きリリースをお願いしたい。何卒。