ジャニーズのコンサートでの定番に「サイン色紙とサインボールの投げ入れ」というものがある。
先日、数年ぶりに参戦したV6のコンサートではサイン色紙と花を投げ入れていた。
今はもうボールは投げていないのかな?それとも今回だけ無かったのだろうか。
中3からコンサートに通い始めた私なのだが今までにV6絡みでのコンサートに参加したのは14回。
おそらく1ツアーで複数公演に入られている方からすれば「少ない!」と思われる数字ではないだろうか。
参加する以上、万が一チャンスがあるのならばサインが欲しい。私は昔、割と本気でサインをキャッチする夢を抱いている奴であった。10代の頃の淡い夢なのでお許し頂きたい。
実はその参加した14回のコンサートで、2回サインをキャッチしている。
一度目は2002年のカミセンコンサートで、岡田くんのボール。
二度目は2004年のV6のコンサートで、イノッチの色紙。
「夢って叶うもんだな…!」と思うと同時に「ここで運を使ってしまって私の今後はどうなるのだろう…」とも思った。
強運を発揮した後はどんな災難に遭ってもおかしくないと思っている人間なので、とても慎重に帰路についたのを覚えている。
色紙のほうはパニック状態でどんなシチュエーションだったかもあまり覚えていない。
しかしボールのほうはいまだにその瞬間のことをしっかりと覚えている。今まで生きてきた中で確実に一、二を争う好プレーだった。
「私的好プレー珍プレー」という場面集を作るとするなら確実にあのシーンは入れたい。
そして今更ながらふと思った。
あのサイン色紙とボールって、一体どれくらいの距離飛んだんだろうか。
どの辺りまで届くのだろう?と思っている方もいらっしゃるのではないかと思ったので、今回は私の経験談から算出してみた。
くだらないことを真剣に考えてみるブログですいません。
通路横ってやっぱり有利
まず私がキャッチした時の座席だが、どちらも通路横だった。
これは結構に有利なポイントだと思う。
しかし最初に言っておくがサインはあくまで「正攻法」でキャッチする、ということを念頭に置いていただきたい。
通路をかけ出すなんて論外だ。
私も当然通路をかけ出したりはしていない。ではなぜ有利なのか?と言うと、単純に空間を広く使えるからだ。
通路横だとそこには人がいないことになりその空間分も手を伸ばせる。通路には出ないことを前提としても、手を伸ばせる範囲が広がるとなると飛んできた場合にかなり有利だ。(通路を突進してくる人がいない場合、にはなるが…)
私の場合はその好条件に運が味方した形だった。
サインの取り合いで大変な事態になることもあるようだが私の時にはそれもまったくなかった。というか周りに有無を言わせない自信があるくらい手中にすっぽり収まった。あの状態から奪われていたらきっと本気で泣いていただろう。
ボールに関しては利き手と逆だったにも関わらず見事にキャッチし、私の脳内では確実に「パシィィィィ!!」と軽快な音が鳴った。もちろん実際には鳴っていない。
ボールが飛んで来る瞬間自分でもびっくりするほど集中したし、まっすぐ飛んで来るボールに対して「これをキャッチできないと一生後悔する」と思った。本当にスローモーションのように感じた。アスリートかよ!とつっこみたくなるが、本当の話だ。
いまだにこの時歌っていた「I’M HAPPY MAN」を聞くとこの瞬間を思い出すし、投げたタイミングまでしっかり記憶している。
ところで冒頭にも述べた通り私は「サインを本気でキャッチしたい人」だったため、サインを投げるタイミングになるとペンライトもうちわも座席に置いちゃう奴であった。両手を空けておくという徹底ぶり。
さすがにもうやっていない。むしろ当時の自分に対してガチすぎて引く。
どれくらいの距離飛んでいたのか?
これに対しては感覚的なものでしかとらえていなかったのだが、今回しっかりと算出してみた。たぶん大体合っている。
間違っていたら申し訳ないが、会場の見取り図から測り計算してみると以下の結果となった。
まず色紙。キャッチしたのは大阪城ホールのスタンド10列目。
目の前にステージサイドから伸びた花道があり、そこから投げ入れた。
スタンドの1列目から10列目までは1/400の縮図で測るとおよそ25mm。
ということは25mm✕400=10000mmで、つまり10mとなる。
それに加えスタンド1列目から花道まで3mあったとする。
約13m、といったところではないか。
続いてボール。
会場は大阪にあるフェスティバルホールなのだが、現在は改装しており当時の見取り図が無い。
改装後に他のアーティストのライブで入ったのだが、ほぼ当時と同じような作り・距離だと感じたため現在の見取り図から算出してみた。
この時の座席は8列目。
目の前で投げたわけではなく、むしろ逆サイドにいたのにこちら側に飛んできた。全力で投げたというよりは気持ち軽めの投げ方だった。
1/100の縮図で舞台上の投げたであろう位置からの距離を測るとおよそ125mm。
125mm✕100=12500mmとなり、約12.5mという数字が出た。
計算してみて意外だったが、色紙もボールも大体同じような距離感で飛んできたようだ。
色紙はブーメラン状に飛んだりするので本当にどこに飛ぶか読めないし距離も一概には言えないが、ボールは本気を出せば相当飛ぶはずだ。
あえてアドバイスをするとしたら、一度くらいはキャッチボールを経験しておいて損はない、というくらいだろうか。
私には年の近い弟がいたため小学生時代はたまにキャッチボールをしていた。
顔面キャッチで泣いたりもしていたのでお世辞にも上手かったとは言えない。それでも感覚として経験しているかはかなり大きいと感じた。
やりたくてやっていたわけでなく付き合わされてやっていただけだったし、顔面にボールが当たって泣いている様を笑われ本当に腹が立ったこともあり嫌な記憶でしか無かったのだが、思わぬところで役に立ったものだ。
もちろん色紙とボールは今でもしっかり保管してある。
ボールはやはり少ししぼみ、マジックも滲んできた。
「Junichi」と、日付しか書かれていないためこれを本物と判定できるのはもはや己のみといった感じだ。でもあれだけ色濃く鮮明に記憶に残っているのだから、もうそれだけでいいと思っている。
色紙に関しては最大限の敬意を表ししっかりとした額に入れた。
だがそのせいだろうか、あまりジャニーズのサインらしくない…というか関取にでももらったのか?みたいな雰囲気になってしまっている。
今年参戦したコンサートでは、健くんのサインを取った方が帰り際に「撮らせてください!」というファンに囲まれていてロビーに人だかりができていた。
その方は快く応じていて、表・裏と何度も何度もひっくり返しながら撮影させてくださっていた。
あの方は一体どのタイミングで帰路につかれたのだろう…人だかりが引くまでやってくれていたとしたら相当時間がかかったのではないだろうか。少し心配になった。
私の時は「おめでとうございます」と言われたくらいで「撮影させてください!」は無かったし、(当時はSNSも普及してなかったし携帯のカメラもそれほど機能良くなかったしな…)今はいろいろと大変なのかなあと思う。
ただ、撮らせてもらえるのはあくまでその方のご厚意なので、感謝の言葉をかけるのは忘れないようにしたい。人だかりにスーッと入り込み、撮った後何も言わずに帰った方もいたようだったので、それは見ていて少し残念だった。
あと取った時に周りの人に「おめでとうございます」と言ってもらえるだけでも本人は嬉しかったりしますよ、と言いたい。
少なくとも私は嬉しかった。
サインを投げ入れてくれるのはジャニーズコンサートの恒例でもあるけれど、それって信頼関係の上に成り立っているはずだ。
少し調べてみたがどうやら嵐は現在サインの投げ入れはしていないらしい。
原因については諸説見かけたが、「怪我人が出たから」や「オークションで高額でやり取りされるから」というものを見かけた。
怪我人が出るおそれがあるのなら投げ入れないほうが良いという結論になるのは当然だ。トラブルなんて無いほうがいいに決まっているのだから。
投げ入れる側はそういうリスクがあることをわかっていながらもやってくれている、というのは肝に銘じなければいけない。
何よりコンサート前に手間をかけて書いてくれたものを奪い合うっていうのはどうなんだろう?
奪い合いになり色紙がビリビリに…なんて噂も耳にしたこともあるが、できるだけ穏便に、いい空気で「サインタイム」を楽しめたらいいなと思う。
あんなものいっそ無いほうが集中できるのに!という気持ちもどこかにはある。
でもやっぱり「もしかしたら飛んで来るかも!?」と淡い期待を抱かせてくれるあの時間が、私は案外好きなのだ。
チキンなので裏面だけ載せておく…。