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V6、15年目の解散報道。


数年前には解散がうわさされたことも。坂本昌行(44)はケンカもあったというが、「解散のうわさが流れたときに、それがきっかけで6人がギュッと引き締まった」と絆が深まったことを思い出す。

(デイリースポーツ/2015年11月2日)

 

上記は、20周年を迎えた11月1日に代々木で行われた記者会見での坂本さんのコメントだ。

私は「記念すべきアニバーサリーの新聞記事を取っておきたい」と思い久しぶりに購入したスポーツ新聞の紙面でこのコメントを知った。

 

V6の解散の噂は、度々流れていたように思う。

ただその当時には私はすでにフェードアウトしてしまっていたため、なんとなく耳にしては「そうかぁ……」と複雑に思った記憶しかなく、明確な時期までは覚えていなかった。

 

20周年を迎え「解散のうわさが流れたときに、それがきっかけで6人がギュッと引き締まった」なんてコメントを聞かされてしまっては、調べずにいられるわけがない。

 

改めてV6の解散報道があった時期について調べてみた。

 

 

 

2010年2月に「週刊文春」が報じた 解散説

V6解散!解散で売れるメンバーと売れないメンバー 

 今週発売の「週刊文春」がジャニーズの人気グループ・V6の年内解散情報を報じている。
 「メンバーのうち井ノ原快彦、森田剛、岡田准一が上層部に『辞めたい』と言い出し、ほかのメンバーは存続を願っているが、今年の11月に解散コンサート、おおみそかのカウントダウンコンサートで解散という流れで決まっているようだ」(テレビ関係者)
 V6は95年9月にデビュー。歌手活動を中心に、そのうちバラエティー番組にも進出。ここ数年は各メンバーのソロ活動も増えてきたが、特に多忙なのが、解散を言い出したとされる井ノ原と岡田だ。

http://npn.co.jp/article/detail/59218242/

(2010年2月11日)

 

V6にとって1番大きな解散報道はこれだったと思う。

2010年2月の週刊文春に記事が掲載された。

今読めば「なんじゃそら!」と笑えるような内容だ。

 

なぜ解散報道が出たのかという背景を考えると、やはり「個人での活動の充実」が挙げられるだろう。

 

井ノ原さんは2010年2月、テレビ東京系でバンクーバー冬季オリンピックのメインキャスターを務め、さらに3月からは「あさイチ」で朝の顔になった。

森田さんは2010年1月〜2月、舞台「血は立ったまま眠っている」で主演を務めた。蜷川幸雄氏演出、共演者は窪塚洋介、寺島しのぶ、六平直政、三谷昇というそうそうたる面々。

岡田さんは2007年のドラマ「SP」がヒットし、この2010年の秋には「SP野望篇」公開。また2005年から2009年までの間に個人として映画に6本出演しており、岡田准一=役者という肩書が徐々に浸透しだしてきた頃だ。

 

この2010年頃は各メンバーがそれぞれの方面で活躍し、頭角を現し始めた時期とも言えるのかもしれない。

 

 

解散のメリットって何だろう?

スケジュールの都合上、個人の活動が充実すればするほどグループ活動との両立が大変になってくる。並行して行っていればしんどい場面が出てくることは必至だ。

15年目を迎え、グループとしての活動は相当落ち着いてきていた当時。

個人での活躍が目立つようになれば「果たしてグループ活動を続けることにメリットはあるのか?」と、妙な勘ぐりを入れられるのはおかしくない。

 

ふと考えたのだが、グループの解散のメリットって何なのだろう?

「グループ活動は必要ない」と感じるタイミングとはどういった時なのだろうか。

 

例えば、メンバーが不仲で居心地が悪いと感じた時。

例えば、グループ活動のせいで個人活動に集中できない時。

例えば、「アイドル」という肩書が邪魔になった時。

例えば、やりたいことをやれない時。場合によっては"恋愛""結婚"もこれに含まれるだろう。

様々なものがあると思うがぱっと浮かぶあたりでこの辺だろうか。

 

現在ジャニーズの各グループはメンバーが減っても解散しないのが普通、ともいえる流れになってきた。

ジャニーズだけでなくアーティストを見ても「解散」ではなく「休止」を選ぶ方々は非常に多いので、世間的にもあえて「無くす」という選択肢を選ぶ必要はないと捉えられているのかもしれない。

とりあえず残しておいてやりたい時にはやる、集まりたい時には集まる、といった感じだろうか。

 

そういった現代事情から見ても「解散」はもはや古い文化なのかもしれない。

 

だが、可能性は低いとわかっていてもやはり世間は「解散」の噂でガヤガヤしたいものなのだ。

「解散」という不穏な話題が注目を集めてしまうのは今も昔も同じだ。

 

 

2010年のV6の関係性はどうだったのか?

10周年を迎えた後…つまり2005年以降にグループに訪れていた危機については、以前別記事で書いた。

それを乗り越えた後、この2010年頃のV6の関係性はどうだったのだろうか?

 

2008年頃「アイドルとしての反抗期」の真っ最中だった岡田さんに対し、三宅さんは「アイドルとして誇りを持ってくれ」と発言した。

それを受けた岡田さんは「メンバーに言わせる言葉ではない」と思い、そこまで言わせてしまったことを深く反省した。

 

そして2009年には実に6年ぶりにカミセンのコンサートツアーが実施されている。

 

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私はこのことに関しても三宅さんの発言の影響が感じられて仕方がないのだ。

 

1996年から2003年までの8年間、カミセンは休むことなく毎年コンサートを行っていた。

それがぱったりと無くなったのが2004年。

 

なぜ無くなったのかもわからなければ、なぜまた開催するに至ったのかもわからない。

だが「一度無くしたものをもう一度やった」ということに対して特別な思いが無いとは考えにくい。(まあその後開催されていないので単なる思いつきや気まぐれだったとも考えられるのだが)

 

このカミセンコンサート中のエピソードで微笑ましいものがある。

 

楽屋のシャワールームにスースーするボディソープがあり、岡田さんは三宅さんがシャワーを浴びているところへこっそり侵入しボディソープを股間めがけて噴射。痛がっているところを見て満足し、その後森田さんのシャワー中にも同じイタズラを実行。

 

いい年をして学生みたいなことを楽しむ3人の様子に、関係の良好さを感じずにはいられない。

 

このエピソードを知り、ここに至るまでの間で岡田さんの中で何か心境の変化があったのではないかと感じた次第だ。

おそらく「岡田の反抗期」は、この頃には終了していたと見ている。

 

 

国内ツアーを発表すると同時に解散説を否定

一部週刊誌で報じられた解散説については、メンバーが「いろいろお騒がせいたしておりますが、今年はデビュー15周年を迎える年ですので、メンバー一丸となり今後もグループ活動にまい進していく所存でございます」と否定するコメントを発表した。

「V6」“解散説”否定、アジアツアー日本凱旋公演(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex 芸能 ジャニーズ10年

(2010年2月16日)

 

本来なら週刊誌に解散説が出たところであえてしっかりと否定する義理はない。

降って湧いては消え、また降って湧いて…を繰り返すのが解散説というものであって、いちいち否定してたらきりがない。

 

だがあえて言及し、"しっかりと否定した"という事実。

メンバーの明確な意志が見えるし、決意のようにも感じられる。

 

「ギュッと引き締まった」タイミングはここだったのではないだろうか。

 

先月、一部で“年内解散説”が報じられた人気グループV6の三宅健が8日、東京・グローブ座でこの日開幕する主演舞台『ULTRA PURE!』の公開リハーサル後、報道陣の取材に応じ「新聞報道のとおりです。ご心配なさらないでください」と自らの口で改めて解散を否定した。

 (2010年3月8日)

http://www.oricon.co.jp/news/74080/full/

 

三宅さんは主演舞台の取材においてしっかりと解散説を否定。

新聞報道のとおりです、という定型文なのにそこになんだか頼もしさを感じてしまうのはおそらく私の欲目なのだろう。

 

そして上記の記事には他にも

報道陣がV6解散の件に触れた際は、一瞬で真剣な表情になり「(解散報道は)しょうがない。変な噂がよく出るんですよね…」と有名税に苦笑い。

といった文章がある。

別の記事では、「解散反対派の三宅健は、解散について聞かれ『変な噂がよく出るんですよね』となんだかうれしそうとも見える表情をしていたのが印象的でした(笑)」という芸能レポーターの発言が掲載されていた。

見え方というのは人によって様々で、どう捉えるかは主観の差がある。

だがこの「うれしそうとも見える表情」というのがどうも引っかかる。

 

もしかするとそれは「あり得ない噂」へ対して出た笑みだったのではないか。

解散しない自信があるからこそ出た、笑み。 

 

自分たちにその共通認識があるからこそ出た「無敵の笑み」だったとするならば、いよいよ私は「三宅健・二次元説」を提唱しなければならない気がしている。

調べれば調べるほど三宅健って現実に存在してるのか?こんな人間本当にいるのか?という気になってくるのだ…。

 

 

2010年、デビュー15年目の解散報道を越えた後も度々解散説は囁かれてきた。

 

それでも、今の彼らに対して解散の危機や不安は一切感じない。

そこに「解散」という選択肢が存在しているようには思えないからだ。

 

安定感のある現在の関係性を見ていると、あえて終わらせる必要があるもののようには見えない。

 

ありがたくない「解散の噂」だが、しっかりと結束して6人が同じ方向を向いていることを確認する転機になったのだとすれば、この報道もあながち悪いことばかりではなかったのかもしれない。

 

 

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