先日の「三宅健のラヂオ」にて。
またもや「なになに、何よこの番組?!」と思った件があったので記事として残しておきたい。
今回の放送を聞いていた私は、心の中で盛大に「この番組、なにぃ!?」とつっこませていただいた。ぜひ千鳥・ノブ氏の言い方で再生してほしいところである。
全然関係ない話なのだが、私は千鳥が好きだ。
「クセがすごい!」という言葉にいたっては「千鳥が先か、私が先か」というくらいに前々から多用させていただいている。それくらい大好きなフレーズである。
近年は私が心のなかでツッコミを入れる際、結構な割合であの独特のなまりが登場するくらいだ。
そんな余談はさておき、今回は前回の三宅健のラヂオの一部をレポする。
ちなみにレポでは省いたのだが、この話題の直前に「潔癖症だから電車でもつり革を持ちたくないので、COSMIC RESCUEのイントロの振付のような状態で立ってバランスを取っている」という話をしていたのもツボだった。
今後あの曲のあの振りを見る時、この発言が思い出されるのは間違いない。
三宅健が電車で一般人に携帯カメラで盗撮された話
電車乗ってたの友達と、三人で。
そしたら、前のトレンチコート着たサラリーマンのオッサンが、なんか…カメラこっち向けてんの。
で、大音量で「カシャ!」って音でこっち向けて写真撮ってて。
明らかに俺なワケ。
しかもこっち見てるからあれスクリーンショットじゃないでしょ、っつってなって。
それも1回じゃないの、まだこっち向けて撮ろうとしてパシャパシャって何回かやってるから。
で、俺ずっと見てたの、もう。その人のことを。
そしたら「見られてる」って思って、急になんか目線逸らして。
でまたしばらくしたらなんかいじり始めて、それでもまだカメラのレンズをこっち向けてるワケ。
で角度的にどう考えてもおかしいの。立ってるワケ。
友達と検証したのよ。
撮るためにはやっぱりこんぐらい立てなきゃいけないなあつって、絶対アレ撮ってたんだろってなって。
「ちょっと注意していい?あの人に」、って。
そしたら「いややめたほうがいいよ」っつって。
「なんで?」つって。
「なんか、テレビで見たけど、芸人さんとかそういうやつで言ってたけど、注意しても『撮ってません』とか、カメラロールのやつですぐにあのゴミ箱に入れたり削除したりとかして『撮ってません』とかって言うんだって。言ったって意味ないよ。」って感じで。
でもすっごいなんか、それでもなんかどうにかしてまた撮ろうとしてるから。
途中でなんか、他の人達が乗ってきてそのおじさんの前に、それこそつり革持って立ってる人がいたから、あのー、隠れた。だからもう見えない。
で、まあ撮られなくなったんだけど。
いやあー…ビックリだわほんとに。
て、いうことがあったよこないだ。
ーどうにかしないといけないですね。
いやー…ほら、まだ「写真撮ってください」とか「握手してください」とか、なんか聞いてくれればさあ、「いやあのごめんなさい。写真は事務所で怒られちゃうんでダメなんですよ、禁止されてるんでダメなんです。」って言えるけど、無断だもん。
無断、このおじさん。
いやイラッとするわぁ……いや、でもあまりにもこの人しつこかったからね。
本当によく電車に乗った話が登場するので、「東京はすごいなあ、三宅健が普通に電車に乗ってるんだもんなあ…」と地方民の私は田舎モノ丸出しで感心している。
そんな中で盗撮されて怒り心頭な三宅さんだったのだが、このあとの展開がとてもおもしろかった。
公式サイトの文字起こしでは省かれていた。
「これはあとで言及したい!」と興味深く感じたところに限って省かれている気がする。
そして後から「あの話題いつの放送だったかな」と公式サイトを覗いても書かれておらず、「え、私の妄想だったのか…?」と不安になることがままある。
今回に関しては、これは確かに文字に起こしたところで…という気もする。
表現しづらい。でもとりあえずやってみる。
三宅さんは何か名案をひらめいたような感じで、少し嬉しそうな声色でこんなことを言い始めた。
「なんか今、今やってみようか音出してさぁ?」
ーいや、しないでいいですよ…(笑)
同席するマネージャーさんに「しないでいい」と言われたにも関わらず、携帯電話を取り出す三宅さん。
どうしても携帯電話で盗撮されること、それによって受けるストレスを伝えたいらしい。
「ちょっとなんかダメージがさあ、なんか……俺この感じだから。」
カシャ(携帯カメラのシャッター音)
「ね?これだとさあ、なんか」
ー(笑)まあ、1枚なら…
「1枚って感じじゃん。やっぱこの…」
カシャカシャカシャカシャ(連写シャッター音)
ーおぉ…
連写される時に発されるシャッター音が鳴り響くラジオとは。
連写撮影され「おぉ…」と感情を出したマネージャーに対し、喜々として撮影を続ける三宅さん。
「これでしょ?!何回も!!」
カシャカシャカシャ!カシャカシャカシャ!
(連写シャッター音)
ー(笑)
「こんだけ、もう、撮られてたらストレスだよね。そのぐらいの…」
ーはあ…はあ…
ちょっと待って、マネージャーさんノリ良すぎか。
連写されて受けたダメージを表現するべく漏れる吐息。
なにコレ、なんだこのラジオ番組。
この時点でかなりこのラジオの凄さを感じていたのだが、この後さらに畳み掛けるような発言があった。
ダメージを受けて息が上がっているマネージャーさんがおもしろかったのか、くすくす笑ったあとで
ほんでパパラッチじゃない、ミヤケッチ。
ミヤケッチは許さないよ!そんな、無断で撮るような人。
ミヤケッチって何。
こういった文字を強調してつっこみたくなってしまう表現が度々あるから、三宅健のラヂオはたまらない。
よくよく考えれば上手くもなんともなく本当に響きだけ。かなり力技でミヤケを乗せてきた。
(無断で撮る人を許さないという発言を受けて)
ーはい、その通りです!
「ミドルマウンテン!」
カシャ!カシャ!(シャッター音)
ーちょっともう撮らないでください!
カシャ!カシャ!(シャッター音)
ーあぁ…、あぁ病む~
カシャ!カシャ!(シャッター音)
「これ嫌じゃない?」
ーあ〜…あ〜…
「これが俺の気持ち!」
ーあ〜…
「みんなもわかってくれ俺の気持ち!」
ーあ〜…
カシャカシャカシャ!(カメラ連写音)
ーあぁ〜!あぁ…
「(笑)あーあ。こういうことですよ!」
ーやめましょう…
ミドルマウンテンって何ぞ。
そもそもまずそこからなのだが、マネージャー中山さんのラヂオ内での通称である。
中=ミドル、山=マウンテン。
随分とノリが良く、お相手上手なマネージャーさんだ。
三宅さんもここまでのリアクションをもらえればさぞかしシャッターの切りがいもあっただろう。
「これが俺の気持ち!」とシャッターを切り続けるミヤケッチ。
鳴り響くシャッター音。
もれるマネージャーの声。
何これ。
何この時間。
ツボに入り思わず笑ってしまったがこの不思議な時間につっこみを入れずにはいられない。
撮ってる三宅さんも撮られているミドルマウンテンさんも、それをラジオを通して聞いている私にとっても、人生でいえば非常にくだらない時間だ。
何この時間???何をしているのか、そして私は何を聞かされているのだろう…。
ああくだらない、でもそのくだらなさが最高だ。むしろ癒し。
三宅さんも途中でバカバカしくなったのかノリの良いミドルマウンテンさんが面白かったのか、最終的には無邪気に笑ったあとため息混じりに「あーあ。」と言っていた。
どうやら満足されたご様子だ。
リスナーとしてもよかったよかったと胸をなでおろした次第である。楽しそうならば何より。
こういうことですよ!
カメラを芸能人の人とかに向けて写真を撮るってのはこういうことです。
ね?
あなただって、芸能人じゃなかろうがなんだろうが勝手に写真をとられるっていうのは嫌なはずです。
なので必ず許可を取りましょう。
普通の一般の人をね、例えばカメラが趣味の人でもやっぱり勝手に撮るってよくないと思うのよ。やっぱりあのー、すいません写真撮ってもいいですかって聞かなきゃね。ね?
ひと声やっぱかけないと。
結局言いたかったのはこれ。
間に入った「ミヤケッチ」のくだりは盗撮されることによって生じるストレスやイライラを表現するための、言ってしまえば三宅劇場。
とってもしょうもない、くだらない時間だったのだがこれこそまさにという気がしている。
心のなかでツッコミを入れながらの三宅健のラヂオ、あぁもう楽しい。
大部分は「何それ!?」という感情なのだが同時に「三宅健すぎる」とも思うし、「出よった…!」「やりよった…!」という気持ちもある。複雑な感情が入り混じったツッコミだ。
三宅さんに関しては文字にするには難しい感情が多すぎて近頃ほとほと困っている。
独特の三宅健ワールドに「さすが!」と言いたいところもあるのだがそう言い切るのもなんだか違う気がして。
さすが、で済ましてしまうのは勿体無いというべきか、なんというか。
それについては自分の中でもまだ整理がつけられていないが考えていく上でそのうち見えてくるのかなあとぼんやり思っている。
…なんてことを書いておきながら、はっきりとはわからないままであの不思議な魅力に振り回されているのもなかなか楽しいのだ。
ただし色んな場面で内心地団駄を踏むのだが。
振り回されるの悔しい。あざとさにはまってしまうのも悔しい。狙ってやっていないことさえも隅々までとことん三宅健節が炸裂していて可愛いとか思っちゃうの悔しい。
凄い!と素直に思いつつそれを上手く表現できなくてもどかしい。
そんな時、私は結局「三宅健、ここにあり…」となんだかよくわからない結論を出し、遠い目をしながらこの一連の感情を収束させる。
大体いつもそんな感じだ。
今回は「盗撮された話」だったので話題としては明るいものではないのだが、間に挟まれたミヤケッチ展開がおもしろすぎたおかげか結局のところ三宅漫談とも言える平和な時間だった。
話題としては良いものではなくてもあれだけ楽しそうにミヤケッチになっているのを聞かされると、こちらも笑っていいんだなあとなんだか安心する。
ああもう、三宅健のラヂオほんとうに愉快。
こういった「公式サイトには未掲載の話」に三宅さんの真骨頂とも言える魅力があふれていたりするので、本当に油断ならない。
これからもしっかり追わなければ。