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制作開放席に当選した話【メール着〜申込・当落〜公演当日まで】


ジャニーズのコンサートチケットを申し込むと、落選してしまった後で急にチャンスが巡ってくることがある。

 

1つ目が「復活当選」。

落選が確定した後、少し時間をおいて当選メールが届く。

新たに申し込みをするのではなく一度は落ちた申し込み分が一転して当選に切り替わるので「復活」だ。

その実態はというとチケット料金が振り込まれずキャンセル扱いとなった分を落選者の中から再抽選する、というものらしい。

 

2つ目が「制作開放席」。

こちらは主にステージプラン決定に伴って座席が追加できることになった場合に発生し、公演直前に再度申し込みを募り抽選をする

 

今回はV6の2017年ツアー「The ONES」のコンサートチケット申し込みにおいて見事すべて落選した私に「制作開放席」の救済措置がやってきたので、これについて書き残しておこうと思う。

 

目次

 

制作開放席販売決定のメールが届く【公演5日前】

制作開放席は各会場ごとに案内メールが届く。

送られてくる条件としては、「その会場の公演に申し込んで落選していること」。

ただし落選者全員に届くのではなく、このメールが届くかどうかがすでに抽選だ。

 

大阪城ホール開催分のメールが届いたのは公演が始まる5日前だった。

日程は9月8日(金)〜10日(日)の3日間分で、メールが送られてきたのが9月3日(日)の12時ちょうど

名古屋公演でも制作開放席が出たが、こちらも8月11日(金)〜13日(日)の日程に対してメールが届いたのが8月6日(日)。同じく5日前だった。

 

申し込みの手順【決済はクレジットカードのみ】

届いたメールを要約すると、以下のような内容だった。

・このメールは落選された中から再抽選の上送っている

・ステージプラン決定につき制作開放席の販売を行う

・ステージ全体もしくは一部演出が見えにくい場合がある

・申し込みは1公演のみ2枚まで(席が離れる場合も有)

・決済はクレジットカードのみ、当選時に即決済するのでキャンセル不可

申し込む際に必要となるのは氏名・連絡可能な電話番号・ファンクラブ会員番号。そして支払いに利用するクレジットカードの情報も入力する必要がある。

 

決済方法がクレジットカードのみということで、もしカードを持っていない場合はどうするんだろう?とふと思ったのだが、ジャニーズネットによると「名義人の同意があれば本人のカードでなくても申し込み可能」とのこと。

このパターンで申し込みたい人の状況を察するに、「未成年でも家族のクレジットカードで申し込みできますよ」という意味が大半を占めているのではなかろうか。

 

2枚まで申し込むことができ、その場合には同行者の氏名・電話番号(ファンクラブに入っている場合は会員番号も)が必要となる。

両名とも当日本人確認ののちチケットを受け取って即入場となるので同行者の変更は不可。当選した時点での即決済となるのでキャンセルも不可。

 

なかなかシビアにふるいにかけられている気がして、この時点で並々ならぬ緊張感が漂う。

 

2枚申し込んでおいてあとから同行者を募集、なんてことはもちろんできない。

私も早速相方に連絡し予定を確認。日曜分のチケットはすでに彼女が強すぎる名義で当選・確保してくれていたため、私の予定に合わせてもらう形で平日・金曜の公演に申し込むことになった。適応力が抜群で本当に助かる。

「予定を空けるからには当ててもらうからね!」とほどよい発破をかけられつつ、これはもう当てるしかない、と気合を入れて申し込んだ。

 

エントリーはメールが届いた翌日から始まる。

時系列をまとめると、

3日(日) お知らせメール着

4日(月)〜6日(水) エントリー受付

7日(木) 当落発表

8日(金) 大阪公演初日

 初日分に申し込むと当落発表から公演まで1日しかない。本当に急だ。

 

  

当落発表【開催前日】

結果発表は当選者のみに送られるメールにて。および、会員サイトの抽選結果ページでも確認できる。

 

当選メールが送られるのは7日(木)の夕方以降と記載があったため、当然のようにこの日は朝からずっとそわそわしていた。

夕方という曖昧な表現が気になりすぎて、そもそも夕方とは?夕方の始まりは何時からなの?いつからスタンバイしておけば?という疑問が頭をぐるぐると回る。

 

結局、当選メールが届いたのは19時

この時点ですでにコンサート開始まで23時間

期待はしていたし当たれば行く気満々だったつもりなのだが、いざ「明日コンサートを見に行ける」と決まっても、あまりにも急すぎて現実味がなく信じがたかった。

 

制作開放席について調べてみると、「ファンクラブからの当選メールよりも先にクレジットカードの利用メールが来て当選を知った」という話を見かけた。

クレジットカード側のメールが全然届かなかった私は「これはもうハズレたかもしれない…」とかなりあきらめの気持ちが芽生えたりもした。

 

実際カード側のメールが届いたのは翌日の昼を過ぎてからのこと。

あと数時間でコンサートが始まるというタイミング、電車に揺られている最中にそのメールを見たので「いや、届くの相当遅いな!!!」と吹きそうになった。

それでいて"速報"と書いてある。全然速報じゃないし。知ってたし。そんな、ドヤ顔で来られても。

届くタイミングにもいろいろあるようなのであまり気にしすぎないことをおすすめしたい。

 

 

当日現地にてチケット引き換え【本人確認あり】

コンサート当日に必要なものは、

・当選メール

・顔写真付き身分証

・ファンクラブ会員証

の3つ。 

なにせ急な話なのでチケットの引き換えももちろん当日現地にて行われる。

 

大阪城ホールの場合はいくつもある入場列の端、一列が制作開放席のチケット引き換え列になっていた。

開場時間と同時に引き換えが始まったのだが相当な人数がいたのでなかなか列が進まない。開始時点で30人以上は並んでいたと思う。

 

自分の番が近づくと2〜3組ほど手前で一旦身分証を軽くチェックされる。

おそらく早めに身分証を手元に準備させておくためだろう、チェックというよりは軽く見せるだけといった感じだ。

 

そしてようやくチケットを受け取るスペースへたどり着くと、そこには長机が1つ置かれお姉さんが2人ほど待機している。

1人は本人確認担当だ。当選メール・身分証・会員証を見せると、紙に印刷した当選者リストの中から目視で私たちの名前を探す。えらくアナログな手法だった。

列が進むのに妙に時間がかかっていた理由は、おそらくこの部分が大きいように思う。お姉さんは一生懸命やってくれているのだが、アテレコするなら「ええ〜…っと、どこだ…?」といったところだろうか。がんばれお姉さん。

 

その間に当選者リストを観察してみる。

 

名前の横には1から順に番号が振られていて、一番最後の方の数字は100を少し超えていた。

つまり、この日だけでも100人以上が追加で入場できたということだ。

想像以上に制作開放席の枠が大きかったことに驚いた。

倍率がどうなっていたのかはわからないが、ツイッターでちらほら当選者を見かけたのはそもそも当選人数が多かったこともあったのだろう。

 

同等席が3日間用意されていたとしたら、大阪3日間だけで300人以上が追加で入れたということになる。ありがたい話だ。

 

無事に私たちの名前を見つけた本人確認担当お姉さんは、リストにチェックを入れる。

チケットは名前の横に振られた番号で管理されていて、チケットを渡す担当のお姉さんが箱から該当するチケットを取り出しもぎってから手渡してくれる。そしてそのまま入場だ。

 

 

チケットの版面はファンクラブで購入するものとは違い、無機質な印字のものだった。

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会場の中に入れたことでようやくホッとし、「本当に今日のコンサートが見られるんだ」と実感できた。

 

 

座席の位置

(※ステージの配置・トロッコなどのネタバレ含むので閲覧注意)

 

もらったチケットで座席を確認してみると、スタンド席の上段のほうだった。

大阪城ホールには何度も何度も通っているのでブロック表記を見れば大体どの辺りかもわかるのだが、どうもメインステージの正面あたりのようだ。

 

ステージプラン決定に伴う追加席、というにはなんだか不思議な位置だったため、「これはもしかして…」と、ステージプランとは関係なく席が用意されるパターンが頭をよぎった。

 

ジャニーズのコンサートでは転売されたチケットを無効にし、その分を制作開放席に充てる場合がある。

「転売されている分をファンクラブに通報すると制作開放席の枠が広がる」というこのシステム。

わかりやすくチャンスが増えるので、このシステムに貢献するために転売チケット情報を報告する、という人も多いだろう。

 

他界隈でのライブにおいてステージプラン決定に伴い座席が追加される場合、「機材開放席」と呼ぶことが多い。 

ジャニーズ特有に近い「制作開放席」という名称のニュアンスは、こういった類の席が含まれているからなのだろうか、なんてことをふと思った。

 

制作開放席と聞いて一番に浮かぶのはやはりステージサイドの見切れ位置で、そうでないスタンド席が回ってきた私の心は「転売された席…?」という若干ざわついた。

 

ロビーから場内に入り、上段に向けて階段をのぼる。

座席の段数を数えながら1つ1つ登っていき、位置を把握した途端「ああ、なるほど!」と理解した。

 

私たちの座席以降の列は機材が組まれ潰されていて、見上げれば照明がドドンと鎮座していた。

転売で発生した席ではないようでホッとした。

 

何度も何度も大阪城ホールには来ているのでスタンド後列にも座ったことはある。

が、スタンド最後列の後ろが立ち見スペースに充てられるこの会場で真後ろが壁というのは初めての経験だった。 

 

どれだけ手を上げようがまったく迷惑がかからない。たとえばペンライトをセーラー戦士の変身シーンよろしく天高々とかかげていたとしても誰の視界も遮らない。変人には見られるかもしれないが。

実際そんなオーバーな動きはしていない(はず)と思っているが、想像以上にこの解放感がもたらす気楽さは大きかった。

解放感が高まると無駄に両手を頭上に掲げてみたくなるあの衝動は一体何なんだろう。席についてとりあえず両手を上げてみた。

 

そういう席だったので、背後の状況から考えれば最後列だったと言えよう。

 

すぐ隣を見れば会場後方に設けられたスクリーンが設置されている。離れた場所から見ていると液晶画面かのように見えていたのだが、近くで見ると映像が幕に投影されている。

初めて間近で見るスクリーンそのものにまで感動を覚える始末。あの幕を裏側から見ると反転された映像になっている、というのも初めて知った。

  

 

メンバーとの距離はというと、今回はセンターステージ・バックステージも組まれていたため、ステージ上を移動してそこそこ近くまで来てくれる。

そして近さで言うならなんといってもやはりスタンド通路を通るトロッコだろう。

そのおかげでメンバー全員を近くで見ることができ、本当に後ろの後ろまでご挨拶に来てくれるアイドルたちに感服だ。

 

5列前を通過していくその姿は本当に近く、実質最後列にいながらにして我々は「坂本くんと目があった」などと供述している。後ろまでしっかりと見て順に目を合わせて通りすぎていってくれるサービス精神、最高である。

 

私が当選した席はメインステージからの直線距離で考えれば一番遠く、もしかすると制作開放席の中では大ハズレの類だったのかもしれない。

他の方々は一体どこに散らばっていたのかと気になったので当選された方のツイートなどをいろいろ探してみたのだが、やはりステージサイド端列あたりだった方が比較的多かったように感じた。この位置はすぐ横にある階段をメンバーが通る際に相当距離が近かったようだ。

またアリーナのかなり良い位置だったらしい方や、私のような全体が見渡せる席だった方も見かけた。

 

個人的にはこの「全体が見渡せる席」はなかなかに良い席だった。

メインステージこそ遠いが全体像がしっかり見渡せ、見切れもなく視界はいたって良好。

あれだけ広い空間を使っての演出なので、全体像を見ることに大きな意味を感じるような場面もあった。

瞬間最高満足度で言えば「ここが特等席なのでは?」とさえ思ったほど。「今この瞬間の演出、ここから見るのが一番最高なのでは!」とお世辞抜きに本気で感じたりと、「どの位置から見ても楽しめるV6のコンサート」を思い知らされた。

 

 

急遽制作開放席のチャンスを得て改めて思ったのは「落選したとしてもいざという時のために予定は空けておけ」ということ。

今回私はたまたま別件のために休みを取っていたので申し込むことができたのだが、もし休みを取っていなかったら当落以前にエントリーさえできずに終わっていた。

そう考えるとおそろしく、今後においてはそのあたりも念頭に置いておかなければならない。無い予定のために予定を空けておかなければならないのはなんだか切ない。

 

最初の当落発表で申し込みが全敗だった時の悲しさといったら無かったし、相方さんに対する申し訳なさもここに極まれりといったところだったのだが、どうにか土壇場で敗者復活を遂げることができた。

恩恵にあずかることができたのも、大きめな枠で制作開放席を用意してくれたおかげだろう。そのあたりはコンサート事務局に感謝である。

 

…しかしまあ、このドタバタ劇を体感したことでつくづく思った。

追加公演に振り替えられて当選したり、急に復活したり、公演直前に召集をかけられたり、公演前日まで当落を焦らされたり、ジャニーズってなんてせわしないのだろう

 

とりあえず、スケジュールは押さえておくに越したことはない。