ループ ザ ループ。

好きなものについていろいろと本気出して考えてみるブログ。

2017年V6のコンサート会場でスタッフをされた方からコメントをいただいた話


昨年、V6コンサートの銀テープ事情について書いた。

2017年のツアー中各会場で繰り広げられた銀テープシェアの様子をまとめつつ、実際にシェア精神に乗っかってみた体験について綴った。

 

先日、この記事を読んだ方からコメントをいただいた。

「どうしてもお伝えしたいなと思うことがあって連絡いたしました。」

というところから始まるその文章に、一瞬「怒られるのかな…」とちょっと身構えた。基本的に石が飛んでくることを恐れながら生きているためすぐに言葉でぶん殴られるのでは、という最悪の事態がよぎるのは悪い癖である。

読み進めてみるとまったくそんなことはなく、むしろその逆だった。

 

コメントをくださったのは昨年行われたV6コンサートツアーの、とある会場でコンサートスタッフのバイトをしたという方だった。

コンサート・イベント関連の会社で数年バイトをしているそうなのだが去年はじめてV6の現場に携わったとのこと。

その内容は私1人がひっそりと噛み締めて嬉しがるにはもったいなさすぎるもので、ぜひブログに書きたいと思いお願いしたところご快諾いただいた。(改めて掲載許可ありがとうございます!)

 

ご厚意で掲載させていただくにあたりご迷惑がかからないようにするためにも、前置きとしてこれはすべての会場・公演にあてはまるわけではないということはしっかりと述べておきたい。

「とある会場の一例として受け取ってもらえたら」、とのことなのでどうかそれを念頭におきながら読んでいただきたい。

 

 

  

銀テープシェアの裏側

ここからはいただいたコメントを引用させていただきながら話を追っていく。

ジャニーズのコンサートでも何度もお仕事していますが、去年初めてある会場でV6のコンサートのスタッフを経験しました。

今までジャニーズの仕事では銀テープは配らない・触らないという注意事項がありました。「1本ください」「あそこのとってください」という声に応えてしまうと不平等で揉めてしまう・不快な思い出になってしまうということでした。また、グループによっては「この瞬間はかなり危険なので走り出す人、怪我をしてしまった人がいないか十分に気をつける」というような注意もありました。

 

V6の運営は「基本は見守りつつ、銀テープを配るお手伝いを」と伝えられ、通常のように警備につく人・銀テープを集めて列の端の人に適当な束で渡す人・(V6の場合通路等に落ちた物を拾いに来るファンはいないから)触れられなかったテープを一斉にかき集めてスタンドやアリーナ後方のファンに運ぶ人という割り振りまでありました。

通常の会場内人数では足りないので、発射時間の前に銀テープを集めるためのスタッフがスタンバイもしました。

 

実際に1人1本とって回したり、ロビーなどに銀テープを置いてくようなシェアの方法を目にして、初V6スタッフだったバイトたちはみんなびっくりしていました。控え室でもその話でもちきりでした。

皆さん謙虚に1本ずつだったため最後アリーナ内にテープが余ってしまいそうだった時には「スタッフさんもどうですか?」とファンでない私にまで配ってくれようとする方までいました…!

注目したい点はいくつもあるのだが、まずはスタッフさんにまで銀テープを配ろうとするシェア精神の権化のような方がいらっしゃったことが微笑ましくてうっかり笑ってしまった。

逆にお仕事中にご迷惑だったのでは…?と少し不安になり返信で触れたところ、

ファンなら絶対欲しいはず!いくつあっても嬉しいはず!な、銀テープをスタッフに配ってくれようとする姿勢に私もびっくりしながら少し笑ってしまいました。

人が少なくなってきたアリーナで余ってしまいそうになったテープはとあるファンが「ロビーとか外なら欲しい人いるんじゃない?」と言いながら持って行ってくださったので、会場の外でより多くの人の手に渡ったのではないかなと思います(^^)

優しいお言葉にホッとするとともにその光景を想像してまた微笑ましい気持ちになった。

 

仕事中の注意事項についても書いてくださっていたのだが、銀テープについてまとめるとこうなる。

V6の運営の方針は「基本は見守りつつ、銀テープを配るお手伝いを」

その中でもいくつか役割分担があり、

・通常のように警備につく人

・銀テープを集めて列の端の人に適当な束で渡す人

・(V6の場合通路等に落ちた物を拾いに来るファンはいないから)触れられなかったテープを一斉にかき集めてスタンドやアリーナ後方のファンに運ぶ人

通常の会場内人数では足りないため、発射時間に合わせて銀テープを集めるためのスタッフがスタンバイしている

今回のツアーでスタッフさんが銀テープを渡してくれた、という内容のレポートは何度も目にした。その様子からもスタッフの方が「銀テープを配る」べく動いてくださっているのは知っていたのだが、こうしてお話を伺うとより一層その有り難みをずっしりと感じる。今一度スタッフさんに感謝したい気持ちでいっぱいになった。

 

とはいえ結果的に「そのために、そのせいで仕事内容を増やしてしまっている」とも思ってしまう。大きく感謝すると同時に小さく申し訳なさも感じてしまった。

銀テープ配布要員のスタッフが配置されていたことは仕事が増えるという印象ではなく、「こういう対応を可能にしてる現場ってすごい!」という驚きが1番でした。

銀テープ発射時に危険に目を配り緊張しているよりも、スタッフとしても幸せな仕事内容だと思います。なので、「そのせいで仕事を増やして…」と思わず存分にコンサートを楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

また、こういった対応は各地の運営会社の一存で決めることではないので、 コンサートの中核にいるV6側のスタッフから申し送りがあったのだと思います。

 V6ファンはスタッフからも信頼されているんだなぁと感じました。

こんな光栄な文章をいただいてしまっては、もはや私一人の手には負えない。

私だけが受け取るわけにはいかず、かといって「私たちすごい!」と自慢するのもなんだかおかしい。とはいえ「V6さんおめでとうございます!」と言うのも少しズレているような気がする。では逆に「V6さんありがとうございます!」なのか、「V6さん側のスタッフさんありがとうございます!」なのか? 

何が何やらわからなくなってきたがとりあえず嬉しいのだから仕方ない。

V6とその運営側、そしてV6を目当てに集っている我々の様子を見てそんなふうに感じてくださった方がいらっしゃるのなら、これはもうひたすらに嬉しく、喜んでいい話なのではないか?というところに落ち着いた。

 

ジャニーズコンサートにおいて、「スタッフが銀テープを配らない・触らない」が徹底されている、という話は以前にも伺ったことがある。(→コンサートスタッフさんに気になるアレコレを質問してみた - ループ ザ ループ。

 

ジャニーズの仕事では銀テープは配らない・触らないという注意事項がありました。「1本ください」「あそこのとってください」という声に応えてしまうと不平等で揉めてしまう・不快な思い出になってしまうということでした。また、グループによっては「この瞬間はかなり危険なので走り出す人、怪我をしてしまった人がいないか十分に気をつける」というような注意もありました。

この文章を読んでいて「そうか、もし怪我した人が出たらその対応までスタッフさんがすることになるのか」と想像した。たとえばそれがファンが自分勝手に暴走した結果だとしてもスタッフさんはケアしないといけないわけで、そんなところまで見てくださっているのか…ということが急にリアルに感じられる。

 

V6の銀テープ事情について話をするとどうしても流れとしてジャニーズの他グループと比較するような形になってしまう。同事務所でありコンサートの運営もやはり似ているわけで、必然的にそうなってしまうのはなんとも複雑だ。

でもだからこそ逆に、V6現場のこの話は希望でもある、と考えたい。

「ジャニーズだから無理」ではなく、銀テープを配っても混乱が起きない環境さえつくり出すことができれば、これは実現可能な話なのだ。

 

そして気になっていたこんなことも質問させていただいた。以下送信した文章より。

コンサートが行われていた当時、ファン界隈のツイッターでは「スタッフさんが銀テープを配りに来てくれた!!」という言葉をいくつも見かけたりそれがじんわり拡散されたりしていたのですが、実際に走り回ってくださっていたスタッフさんには届いていたのでしょうか…?遅ればせながら、あえて「その節はお世話になりました!」と添えさせていただきたいです。 

単なるいちファンにすぎない奴がこういうことを言うのは我ながら「貴様代表気取りか?!」と小っ恥ずかしくもある。

それでもこうしてご縁をいただいたからには小っ恥ずかしさなんて捨て置きたいのだ。湧き上がってくる感謝の気持ちが第一で、小っ恥ずかしさ氏との対談は後々のたうち回りながら行うことにする。

私は今まで参加したコンサートについてエゴサーチしたりすることがなかったので、スタッフのことまでファンの方が見てくれているのは今回初めて知りました!(運営に関わる上のスタッフは見ているんじゃないかなあと思います)

ファンの方はよく見てくれているのだなと嬉しくなりながら、これからも気持ち良くコンサートを楽しんでもらえるように頑張りたいと思いました。

いただいたコメントはどこもかしこも「こちらこそ!」と返したい言葉ばかりだった。

私ができることと言えばマナーを守ってご迷惑をおかけしないようにコンサートに参加することくらいしかない。実際に現場でお仕事をする方からの心強いお言葉に感謝しながら、今後もつつましく楽しみながらコンサートに参加させていただきたい。

 

最後に、いただいた中で一番嬉しかった文章をお届けする。

銀テープだけでなく、私にとってあのバイト期間は「V6のファンってすごいな」と思うことが何度もありました!

はまさんのブログを読んで、「下っ端アルバイトだけど V6ファンに惚れたスタッフがここにいるんだよー!」と伝えたい気持ちが抑えられず、長い文章を送ってしまい申し訳ありません。

素敵なブログを読んでほっこり幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。 

はじめに前置きした通り、この話はあくまで「とある会場の一例として」のお話だと受け取らなければならない。

それでも、確かにそこでこんなふうに感じてくださるスタッフさんがいたのだ。丁寧に綴られた文章には伝えようとしてくださった想いがたくさん詰まっていて、こちらこそとてつもなく幸せな気持ちになった。 

 

 

 

ブログを始めてから本当にいろんなことが起きる。

記事を書くことでこうして思いもよらないご縁が生まれるのもその1つで、予想外の展開に誰より自分自身が一番びっくりしている。

 

2017年のV6コンサートツアーにおける「銀テープシェア」は今後のためにも記録としてしっかり残しておきたかったこともあり記事にしたのだが、まさかそこからこんなご褒美のように素敵なコメントをいただくことに繋がるなんて当時の自分に想像できるわけがない。

 

インターネット上に文章を置くことでこんな素敵な事も起こりうるのだなあと思い知りながら、2018年もちゃんと書き残していこう、と決意を新たにした。