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遠征しがちな民にこそ薦めたい、難しくない「御朱印帳」の話


前回のブログを書くに当たり「三宅健のラヂオ」について考えていて、少し脱線するのだがとても言及したい話題があった。

興味がない方も多いかと思うのだが、偶然にも私にとっては非常にタイムリー。

 

以下は2015年7月13日放送の「三宅健のラヂオ」内での発言である。

去年、今までは結構普通に神社お寺ちょこちょこ仕事で行った先々で時間があれば神社仏閣巡りをですね、してたんですけども。

その時は私、御朱印帳をまだ初めていなくてですね。もう…やっちまった、と。後で後悔したんですけども。

伊勢神宮も行きましたし、出雲大社もいったのにもかかわらずね。その二つ、ね。

御朱印帳の事を思いついてなくて。あのぉ…それまでもちょこちょこ行ってるのにさ、覚えてなくてさあ。

お寺行ってるんだよ。厳島神社も行ったし。

にも関わらず、その時はまださ、発想になかったんだよね、御朱印帳作るの。それで広島でも作らなくて、岩手で中尊寺の金色堂に両面開きのかっこいい御朱印帳を見つけたんで、そこで作りましたけど。

まあだから、ね、それから一応お寺用と、神社用を分けてやってるんで、ちょこちょこ増えては居ますけどね。

(「三宅健のラヂオ」/2015年7月13日放送)

 

改めて三宅さんも持っておられるという「御朱印帳」について、私もオススメしてみたい。

 

私は去年から御朱印を集め始めた。

そもそも神社仏閣巡りが好きなので、どこかへ旅行する度に行程に入れたがる。

そして毎回お守りが欲しいと思うのだが行く先々でお守りを買っているとキリがなく、お守りを大量にぶらさげたお守り妖怪のようになっても困るのでそれは控えている。

 

だが、ようやく、満を持して、それを解消する方法を閃いた。

それが「御朱印を集める」ということだった。

 

これからは旅行する度に荷物の中に御朱印帳を忍ばせるし、それはきっとライブや舞台で遠征することになっても同じだと思う。

三宅さんが2015年ツアー時、訪れた福岡で5ヶ所巡って御朱印を集めたようなことだ。

 

どうせ行くならその地を楽しみたいし、土地土地の神社仏閣を巡りたい。

遠征しがちな方はその機会も多いと思うので、ここはぜひ「御朱印帳、いいですよ…」ということをこっそりお伝えしたい。

 

 

目次

 

 

三宅さんの御朱印帳について

この御朱印は、三宅さんが平泉に行った際にいただいたものだそうで、舞台の話題のために持ってきてくれたようでした。三宅さん、ありがとうございました!

舞台の話題のためにわざわざ御朱印を持参する三宅健さん、真面目すぎる。

 

この三宅さんが持っているという本人曰く「かっこいい御朱印帳」、中尊寺・金色堂のものを調べてみた。

中尊寺の金色堂で御朱印帳を買う最大のメリットは、「購入した方のみ『見開きの御朱印』が頂ける」ということ。

その他の御朱印帳では片面の御朱印しかもらえない。

 

文章だけだといまひとつ伝わりにくいかと思うので、私の御朱印帳で説明する。 

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普段は本のようになっている。

 

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こういったように御朱印の大半は大体1面のみを使用するので、写真は御朱印2つの状態のもの。

 

中尊寺・金色堂においては見開き、つまり通常の倍、2面分の大きさの御朱印が存在する。

ただし見開きの御朱印を頂けるのは金色堂においてオリジナルの御朱印帳を買った者のみということなので注意。

 

そして中尊寺の御朱印帳を含め、多くの御朱印帳は蛇腹式になっている。

三宅さんは「両面開き」と言っていたので少し混乱したが、蛇腹式の事を指していたようだ。

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こんな感じ。片面が終わると裏面に頂いていくことになるのだが、集め始めたばかりの私にはまだまだ遠い話である。

 

 

三宅さんは神社仏閣巡りをしていたにも関わらず御朱印集めを始めるのが遅れたことを悔いていたが、まったくもって同感だ。きっと同じような後悔をされている方はごまんといる。

いろんな場所を訪れた後で御朱印を集め始めると「なんであの時御朱印帳を持っていなかったんだ…」と後悔するのだ。

 

神社仏閣巡りに興味がある方は「御朱印帳を持つ」ことを早めに検討したほうがいい。

 

 

御朱印帳とは何なのか?

まず御朱印について。どのようなものなのかは先に載せた画像でおわかりいただけたかと思う。

 

参拝者が、寺社で頂ける印章。

職員・僧侶などが直に印を押し墨で参拝日などを記入してくれるのだが、それを集めるための帳面が「御朱印帳」だ。

 

間違ってはいけないのは「スタンプラリー」ではないということ。

お札やお守りのようなものであり、あくまで参拝した証としていただくものなのでそこをないがしろにしてはいけない。

 

しかしあまり気負いすぎなくてもいいとは思う。

 

なんとなく小難しそうでなんとなく気軽に始めづらい気もするのだが、実際に御朱印集めを始めて思ったのは「そこまで重い空気は漂っていないなぁ」ということ。

まだまだ初心者の私は毎回ドギマギしながら頂いているが、寺社の方は私のような若輩者にもとても丁寧に対応してくださる。

 

「御朱印を書いてくださる方」を想像した時、どんな人物が思い浮かぶだろうか。

ものすごく偉そうでものすごく気難しそうな年配の方が、微塵も不真面目さを許さないような重苦しい雰囲気の中で御朱印を書く、そんな感じを想像する方もいるのではないか。

 

私は勝手にそんな感じで想像していた。

初めて御朱印をいただく時は正直ガチガチだった。

「私めなどがこのような高尚な趣味に手を出してすいません」、そんな気すらしていた。

 

しかし実際は想像していたものとまったく違っていた。

 

私はまだ関西の寺院でしか御朱印を頂いたことがないのだが、割とどの寺院の方も怖い雰囲気はなく…というかむしろちょっと小ボケをかましていた

 

失礼かもしれないが親しみを込めてあえて言わせてもらうのならばどの寺院で対応してくださった方も「良いおっちゃん・おばちゃん」が多かった。

 

ある寺社にて。

大きな寺社では、何パターンかの御朱印の中から1つを指定して書いていただく場合もある。いくつかお堂があるような大きなお寺などは本尊ごとに御朱印があったりする。

 

どれにしようか悩んでいたところ、隣にいたお姉さんも同様に悩んでおられた。 

迷ったお姉さんは結局その寺社の方…ここではあえて「おっちゃん」と言わせていただくが、そのおっちゃんに質問していた。

 

「これは、何が違うんですか?」

 

お姉さんはきっと、それぞれの御朱印に込められた意味などを知りたかったに違いない。

私だって気になる。「いい質問ですね」と言いたくなるくらい私もその答えに注目していたのだが、おっちゃんの返答はこうだった。

 

「字ぃ〜が違うねん。」

 

いや、そらそうやろ!!!見たらわかる!

内心つっこみながら思わず吹きそうになった。

 

お姉さん苦笑い。おっちゃんめっちゃ笑顔。

吹きそうになってニヤニヤを抑える私。

 

 

また、ある時は別の寺社で。

多数の参拝客が来られるような大きなところになると、御朱印を書いてくださる方も数人待機している。

そこへ、寺社につとめているであろう少し若い男性がタタターっと走ってきて、待機しているうちの1人のおっちゃんとこんな会話をしていた。

 

男性「もう終わったんすか!早いですね!」

おっちゃん「今日のノルマは終わりや…」

若干のドヤ感混じりのおっちゃん。隣で待機していたおばちゃん含め、和やかな談笑。

 

えっちょっと待ってノルマとかあんの???

 

厳密に言うとおそらく課せられているわけではないと思うのだが、その寺社で販売されているオリジナルの御朱印帳の1ページ目はあらかじめ御朱印が記入済み。

その「あらかじめ書く」という作業を合間に行っているようで、どうやらそれを「ノルマ」と呼んでいるようだった。

 

 

このように、私の御朱印集めの道のりではすでに思わずずっこけそうになる案件が度々発生している。

 

もちろん愉快なおっちゃん・おばちゃんばかりではなく寡黙な方もいらっしゃる。

毎度ずっこけ系の方に当たるわけもなく、むしろ少数派なのかもしれない。

 

頂く側は静かに真面目に向き合うのが当たり前なのだが、 案外書いてくださる方は少しゆるい空気を纏っていたりもするのでそこまで神経質にならなくてもよいのではないだろうか。

 

礼儀を守ってある程度の知識を頭に入れて臨めば、「御朱印集め」は決してハードルの高い趣味ではないと思う。

 

 

 御朱印をいただくための基礎知識

「参拝した後にいただく」というのは基本。

 

御朱印をいただくにはまず「御朱印受付」を探す。

看板であったり張り紙が貼ってある寺社も多く、おみくじやお守りを授与する場所で兼ねているパターンもある。

 

持っていくものは御朱印帳と、小銭。

御朱印代は300円のところが多い。

私が回った寺社はすべて300円だったが場所によっては500円のところもあるらしく、「お気持ちで」と言われる場合もあるそう。

 

私のようなひよっこはおそらく急に「お気持ちで」なんて言われようものなら動揺して挙動不審になるだろう。

御朱印帳と小銭に加え「大人の余裕」も持ち合わせて臨みたいものである。

 

流れとしては、

御朱印帳を持参しまず参拝→御朱印受付にて「御朱印をいただけますか?」とお願いする→御朱印を頂きたいページを開いて手渡す→書いてくださる間静かに待つ→受け取る際に御朱印代を渡す→「ありがとうございました」と御朱印帳を受け取る。

 

また万が一「御朱印帳を忘れた!」という場合も、別紙に書いたものを頂ける場合もある。

その場合はその紙を持ち帰り御朱印帳に貼ることになるので、やってしまった…という時もすぐに諦めずに「そういう方法もある」と覚えておくと良いと思う。

 

また、御朱印帳をお寺と神社で分けている方は多い。

 

それは寺社によってはごく稀に混在するのを嫌がられるケースが存在し「あらかじめ分けておいたほうが無難」とされているからで、絶対的に分けなければいけないという決まりがあるわけではない。

実際私はお寺用・神社用で分けているのだが結構かさばる。

「嫌がられて御朱印を断られた場合にも無理を言わない」、それを念頭に置いた上で混ざっていても構わないという方は1冊にまとめてもよいかもしれない。

 

 

意外にデザイン豊富だった御朱印帳

御朱印を集めよう!と思った私は御朱印帳について調べ始めた。

そもそもどこで売っているのか、それすらもよくわかっていなかった。

 

購入のしかたとして、まず1つに「参拝した際にその寺社で購入する」という方法がある。

三宅さんが中尊寺・金色堂でオリジナルの御朱印帳を購入されたように、大きな寺社であればまずオリジナルのものが販売されている。

場所によっては何種類か用意されていたり、また期間限定のものが販売されたりする。

 

私の場合は「奈良か京都の寺社で買える」「デザインが気に入ったもの」を基準として情報収集をした。

その結果、神社用は京都・春日神社(写真左)、お寺用は京都・東寺(写真右)を購入した。

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寺社で販売されるものはその寺社を象徴するような図柄や紋などが入っている場合も多い。

また最近は御朱印を集める女子を「御朱印ガール」なんて呼んだりもするらしく、それにあやかって女子向けのデザインを採用しているところもあるようだ。

 

御朱印帳を買うためには寺社に行かなければいけないのか?といえばそういうわけでもない。

文房具店でも買えるし、観光地であればお土産売り場などで御朱印帳コーナーも存在する。

そして通販でも購入可能だ。

 

調べてみると、デザインが豊富すぎて驚く。

 

「御朱印帳=和」や「御朱印帳=真面目で堅苦しいもの」という概念を持っていた私は度肝を抜かれた。

御朱印帳(納経帳) くまさんとツリー(ベージュ) 蛇腹タイプ御朱印帳(納経帳) マカロン(ミントグリーン) 蛇腹タイプ

く、くま…? マカロン…? 

思わず二度見するほど意外なデザインだった。

 

パンダまである。

いや、かわいいけど。めっちゃかわいいけど、私が思い描いていた「御朱印帳像」の斜め上すぎる

 

このように御朱印帳は多種多様でいまや形式にとらわれていないようだ。

 

御朱印帳(納経帳) しずく(ブラック) 蛇腹タイプ

御朱印帳(納経帳) しずく(ブラック) 蛇腹タイプ

 

 

伊勢木綿のご朱印帳-45(格子) 蛇腹タイプ

伊勢木綿のご朱印帳-45(格子) 蛇腹タイプ

 

レース柄や乙女チックモチーフのガーリーなものから、キャラクター寄りのもの、シンプルかつオシャレなもの、無難な無地やチェック柄、等々、等々。

 

もちろん定番の和柄でも素敵なものはたくさんある。 

御朱印帳(納経帳) 桜かのこ(赤) 蛇腹タイプ

御朱印帳(納経帳) 桜かのこ(赤) 蛇腹タイプ

 

 

御朱印帳(納経帳) 矢絣桜(紫) 蛇腹タイプ

御朱印帳(納経帳) 矢絣桜(紫) 蛇腹タイプ

 

 

色とりどりの御朱印帳たちを見ているだけでもどれにしようか本当に迷うし、ときめく。

 

上に並べたデザインは通販で買えるものの中のほんの一握りだ。

これに加え寺社でしか買えないオリジナルのものだけでも相当な数があるので、選ぶだけでも一苦労である。だがそれが楽しい。

 

 

選んだから終わりというわけではなく、そのお気に入りの御朱印帳がこれから自分がいただいた御朱印で埋まっていくことを想像するとどうしてもワクワクしてしまう。

私も完成するまでにまだまだ時間がかかりそうだが持ち始めてまもない現時点で、すでに楽しい。

だからこそ御朱印帳に興味がない方にもこんなものがありますよ!とお伝えしたい。

 

 

また「御朱印ガールブーム」に乗っかって本もいろいろと出ているので、そちらを見てみるとより一層わかりやすい。

私もそれによってテンションを上げられてしまったクチだ。 

全国御朱印図鑑

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こちらの電子書籍版は数ページがサンプルでご覧いただける。

サンプルのわりになかなか濃い情報が載ったページが見られるので、覗いていて少しびっくりしてしまった。

 

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どんなデザインの御朱印帳を選ぶか、どこでどんな御朱印を頂くか。

自分の足跡をたどれるような、世界に1つの御朱印帳づくりをこれからも楽しんでいこうと思っている。