まもなく2020年11月1日、V6がデビュー25周年を迎える。
これ以上ないくらいの幸せに満ちた20周年からはや5年。めでたくまた節目の年を迎えることとなり、その瞬間に居合わせられることに感慨を覚える。
この5年は体感としてはすごく安定していた、という印象だ。ある程度活動の流れが読めるような穏やかながらも着実なグループ活動。そんな中で、同時に新たな局面を越えてきた期間でもあった。
25周年を迎える前に、改めてV6の20周年以降の活動を振り返ってみる。
目次
- 目次
- 2015年11月〜2020年10月までの活動年表
- 5月or6月のシングル発売+プロモーション
- 学校へ行こう!復活特番を経て「V6の愛なんだ」恒例化
- 音楽特番にもしっかり出席
- ジャニーズに訪れた変化
- コンサートツアーは1回のみ
- ケガはあれど概ね健康
- 既婚者が4人のグループに
- 「歌って踊る」に、グループとしての意欲を感じる
2015年11月〜2020年10月までの活動年表
まずは、この5年間の「6人揃っての活動」について主なものをまとめてみる。
2015年─────────────────
11/3 「学校へ行こう!2015」
11/24「ベストアーティスト2015」出演
12/16「FNS歌謡祭」出演
12/24~12/25 「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」メインパーソナリティ
12/31「第66回NHK紅白歌合戦」出演
12/31「ジャニーズカウントダウン2015-2016」※VTR出演
2016年─────────────────
2/17 DVD&Blu-ray「V6 LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995~FOREVER-」発売
6/8 46thシングル「Beautiful World」発売
6/29 「テレ東音楽祭」出演
7/2 「THE MUSIC DAY 夏のはじまり。」出演
9/19 「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」出演
10/21 「ラブセン~V6とヒミツの恋~」サービス終了
10/23 「テレビ朝日ドリームフェスティバル」出演(※フェス初出演)
11/29 「ベストアーティスト2016」出演
12/7 「FNS歌謡祭」出演
12/31 「第67回NHK紅白歌合戦」出演
12/31 「ジャニーズカウントダウン2016-2017」
2017年─────────────────
3/15 47thシングル「Can’t Get Enough/ハナヒラケ」発売
5/3 48thシングル「COLORS/太陽と月のこどもたち」発売
6/28 「テレ東音楽祭2017」出演
7/15 「音楽の日」出演
8/9 13thアルバム「The ONES」発売
8/11~10/22
ライブツアー開催「V6 LIVE TOUR 2017 The ONES」
8/30 「V6の愛なんだ2017」
9/18 「MUSIC STATION ウルトラFES 2017」出演
12/6 「2017 FNS歌謡祭」出演
12/31 「ジャニーズカウントダウン2017-2018」
2018年─────────────────
☆ジャニーズ事務所 記者会見・囲み取材・舞台挨拶の写真解禁
☆FCバースデーカードサービススタート
☆雑誌・書籍の表紙写真掲載が解禁
☆ジャニーズ Radiko エリアフリー&タイムフリー解禁
☆V6映像作品 Youtubeにて公開
3/14 DVD&Blu-ray「LIVE TOUR 2017 The ONES」発売
5/30 49thシングル「Crazy Rays/KEEP GOING」発売
6/27 「テレ東音楽祭2018」出演
7/7 「THE MUSIC DAY 伝えたい歌」出演
7/14 「音楽の日」出演
9/17 「Mステ ウルトラFES 2018」出演
9/24 「V6の愛なんだ2018」
12/12「FNS歌謡祭」出演
12/24 「CDTV スペシャル!クリスマス音楽祭2018」出演
12/31 「ジャニーズカウントダウン2018-2019」
2019年─────────────────
1/16 50thシングル「Super Powers/Right Now」発売
6/5 51thシングル「ある日願いが叶ったんだ/All For You」発売
6/26 「テレ東音楽祭2019」出演
7/13 「音楽の日」出演
9/23 「V6の愛なんだ2019」
12/11 「2019 FNS歌謡祭」出演
12/23 「CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2019」出演
12/27 「ミュージックステーション ウルトラSUPERLIVE 2019」出演
12/31 「ジャニーズカウントダウン2019-2020」
2020年─────────────────
4/15 新曲「It’s my life」Lip Sync Video 公開
4/16~5/6 YoutubeにてMV・特典映像・ライブ映像公開
6/16 配信ライブ「Johney’s World Happy LIVE with YOU」出演
6/25 「V6 QUIZ CHALLENGE」スタート(全6週)・V6公式サイト リニューアル
7/18 「音楽の日2020」出演
8/1 「HEY!HEY!NEO! MUSIC CHAMP」出演
8/12 期間限定ユニット・Twenty★Twenty「smile」発売
8/23 「24時間テレビ43」出演
8/26 「2020FNS歌謡祭 夏」出演
9/12 「THE MUSIC DAY 人はなぜ歌うのか?」出演
9/19 「嵐にしやがれ」出演
9/23 51thシングル「It's my life/PINEAPPLE」発売
9/24 LINEスタンプ発売
9/26 「SONGS」出演
9/30 「テレ東音楽祭2020秋」出演
10/6 Smile Up ! Project PCR検査拡充支援 贈呈式出席
10/22 「VS嵐 3時間SP」出演
10/31 V6配信LIVE「V6 For the 25th Anniversary」前夜祭
11/1 V6配信LIVE「V6 For the 25th Anniversary」
11/3 「V6の愛なんだ2020」
ルーティンとしては、
・5月or6月のシングル発売+プロモーション
・「V6の愛なんだ」年1回放送
・夏頃・年末の音楽特番出演(4~6番組)
・ジャニーズカウントダウンコンサート出演
といったものが挙げられる。
これらを可視化するべく表にしてみた。
2016年から2020年まで。V6としてのレギュラー番組「アメージパング!」は表には含めていないが変わらず継続中である。
5月or6月のシングル発売+プロモーション
5~6月のシングルについては、毎年この時期に井ノ原さんが出演するドラマ「特捜9(警視庁捜査一課9係)」の主題歌に起用される、という要素が非常に大きい。4月からの放送に合わせて準備されるため発売のペースも安定し、ファンにとっても非常にありがたい恩恵を受けられるドラマである。
発売時期には一通りの歌番組出演であったり多数の雑誌の表紙になったりとちょっとした祭り状態になる。閑散期からの突然の供給過多にうろたえる、初夏頃の恒例行事だ。
また確実に施されるこの時期のシングルに加え、年によってはもう1枚シングルをリリース。この5年は、年1枚リリースと年2枚リリースを交互に繰り返した。
学校へ行こう!復活特番を経て「V6の愛なんだ」恒例化
そしてもうひとつのありがたい恒例番組が「V6の愛なんだ」。2015年に一夜限りの復活を果たした「学校へ行こう!」、その後継とも言える形で年1回放送されている。
学生と触れ合う姿は懐かしくもあるが、当時は同年代〜お兄さん世代だったV6がいよいよ学生たちのお父さん世代になっているという衝撃の事実。そしていまだにあの頃と同じようなノリでふざけられる6人がここにいるという愛しい事実。
いまや見られる機会も減った「6人揃ってのバラエティ番組」がドンと供給される、年に一度の祭り。ツイッターで毎年「V6の愛」という変な切り取られ方でトレンド入りするのも楽しい。
音楽特番にもしっかり出席
各局で定期的に放送されている大型音楽特番に毎年しっかり顔を出しているのも嬉しいことで、多数のアーティストが勢ぞろいする場にいるのは「現役」を印象付けられる場でもある。
年間を通して考えれば”歌って踊る”時間は決して多いとは言えない。でも「毎年続けて、いつも居る」存在であることはグループ活動をアピールするという意味での戦略的にも重要なことだ。
ファンとしては歌って踊るV6に沸くのは通常業務の一環とも言えよう。姿を現しただけでもおそらく沸きはする。
だが勤続20年以上のベテランがいまだなおビシッと決めきるその姿にグループとして活動を続けていくことへの意欲が感じられることが、とにかく嬉しい。
アイドルとしてのプロの仕事っぷりに毎回幸せな気持ちになりそれが定期的に繰り返されているのだから、そりゃあ毎年特番の時期が楽しみにもなる。
なお「歌番組で歌う曲目偏りがち問題」については最近三宅さんが言及していたため、また別の機会にデータ化して検証したいと思っている。
ジャニーズに訪れた変化
いままで不自然なまでに非対応を貫いていた「ジャニーズのインターネットでの情報発信」が解禁されたのもこの5年内での大変革だった。
記者会見などの写真では主演を務めていようが写っていない。そう、ジャニーズだから。
雑誌の表紙になった!調べてみたら謎にシルエット仕様。そう、ジャニーズだから。
そんな不思議な常識が覆ったのである。写真掲載の解禁、radikoにも対応、YouTubeでの作品公開。ツイッターでの公式アカウントができ、ジャニーズショップのオンライン通販もはじまった。
突然のことになかなか順応できず、写真掲載についてはしばらく見てはいけないものを見ている気分になった。
いまとなっては慣れたが、逆に当時の不自然さが際立ち思い出すと面白くなってしまう。全力で「ほんまになんやったんあれ?」と聞きたい。
今年はコロナの影響もあって配信によるエンターテイメントの供給機会が圧倒的に増えているが、直前ともいえるタイミングでインターネットに前向きな体制になっていたことでスムーズに対応できたように思う。あまりにも遅い参入に感じていたが、結果オーライとはこのことである。
コンサートツアーは1回のみ
コンサートは2017年のアルバムツアーのみ。
物足りなさも感じる結果だが、本来ならば今年がツアー開催年になっていたというのはメンバーのインタビューなどからも見て取れる。そういう意味でも心底コロナが憎い。
アルバム発売も1枚のみにとどまったが、その力の入れ具合には大興奮だった。
2017年のツアーは全国7ヶ所・21公演の開催。
個人的な思い出としては、まず私の名義で申し込んだチケットがすべて落選した。
その後はじめて制作開放席で当選を果たしたり相方氏のチケット運が素晴らしすぎたりでとにかく最高だったという記憶として残ったのだが、思い返せばそもそも全落ちからはじまっていたのだった。
いずれ勃発するであろう次のチケット戦争がおそろしくなってくる。
そして、井ノ原さんのファンサに衝撃を受けた。
各会場でファンが銀テープを分け合う光景が見られ、「V6ファンは民度が高い」という説が唱えられる際の代名詞的なエピソードになっている。
ケガはあれど概ね健康
コンサートツアーが開催された頃に話題に上がったのが「坂本くんのケガ」。
2019年9月には膝の手術を行っている。
けがは長年の蓄積によるもので、膝関節に穴をあけて内視鏡を挿入し、靱帯と半月板の状態を回復させる手術を行った。「来年は僕たち(V6)にとって25周年という大事な年。支えていただいている皆様に楽しんでいただく為にも、前々から不安を抱えていた膝の手術を行いました」とした。
2016年4月の滝沢歌舞伎公演中には、三宅さんが右足親指を骨折。これも大きな事件だった。
12日の出演舞台「滝沢歌舞伎2016」(東京・新橋演舞場)の昼公演で宙づりになった後の着地に失敗して負傷したV6三宅健(36)が13日、右母趾基節骨(みぎぼしきせつこつ)骨折で全治3カ月と診断された。
この5年では怪我はあったもののしっかり治る類のもので、大病もなかった。一見普通のことのように感じてしまうが、勤続25年ということを考えるとなんだかもうそれだけで奇跡のような気がしてくる。
昨今の芸能界の状況…一時的な活動休止であったり、悲しい訃報もセンセーショナルに報道される状況の中では、体だけでなく心も健やかそうに順調に仕事を続けているだけでも尊い。
2020年9月に出演した「SONGS」では、「みんな健康でいようね」と語り合っていた。それはもう本当に何卒よろしくお願いいたしたい。
推しの健康は私にとっての幸せでもある。
既婚者が4人のグループに
そして、この5年で大きく変わったこと。
20周年では「既婚者が1人」のグループであったのが25周年時には「既婚者が4人」のグループに。
20周年を迎えた翌年の2016年11月には長野さんが、そして2017年にはツアーが終わってまもない12月に岡田さん、翌2018年3月には森田さんが結婚。既婚者メンバーがいよいよ過半数をこえたというのは大きな変化だ。
安定している今から考えると小さな出来事だったようにも感じるが、場合によってはグループ活動の存続にも関わる大きな節目だったのかもしれないという見方もできる。そんな変化を3回経てきたからこそ現在のこの穏やかさがあるのではないだろうか。今ならそう思える。
アイドルという職業において「恋愛・結婚」は時に進退にも関わる。
でも、それがV6の中では「アイドルを続けること」「V6というグループを続けること」には影響しない。それがハッキリしたのもまたこの5年だった。
「歌って踊る」に、グループとしての意欲を感じる
個人活動の充実と、プライベートの充実。今のV6の活動は「グループに属していることで制限されてしまう」の範囲が少ないからこそ解散云々といった不安は感じない。
そして、グループで集まって活動する際のモチベーションも高そうだ。…というのは私の主観による感想になってしまうが、「踊る」グループとしてのクオリティを高く保ち続けていること自体がそもそも努力なしには成し得ないとんでもない偉業だと思う。
それをすました顔でしれっとやってしまう勤続25年の男たち、so cool。
V6は、力強く「何がなんでもグループ活動を続けていく!!!」なんてことを掲げるタイプのグループではない。
家庭円満ならぬグループ円満な雰囲気の6人ではあるが、仲良しこよしでべったりというわけでもない。
でも、定期的に集まることが当たり前のように続いていてその度に「次はこういうものをやろう」という前向きさを感じる。
それを見ていられる事にとにかく幸せを感じる5年間だったなぁと振り返ってみて改めて思った。
25年経っても「6人で揃って活動すること」の意義をメンバー自身が感じられているなら、これほど嬉しいことはない。
そして活動を続けることの理由の中には少なからず「ファンのため」があるのだろうな、なんてことを、本当に疑いなく信じさせていただいちゃってるのである。
この絶対的な信頼感はどこからくるのか。
それはきっと、20周年のあの時にファンからしっかりとおめでとうを伝えそれがちゃんとメンバーに届いた、という実感があったことが大きいのではないか。
おめでとうとありがとうを交わした後だからこそ、グループとしての前向きな姿勢であったり円満な関係性にその答えを見たような気持ちになる。
最高の20周年からさらに歴史を重ねた結果、私の中のV6への信頼度はまだまだ上昇中だ。
さて、最後に。
リリース枚数は少なめな印象のV6だが、果たしてV6の音楽活動を追うと5年でいくらかかるのか。
私たちは、めちゃくちゃ素敵な楽曲を提供し、素晴らしい特典を用意してくださり、積極的にファンと楽しむべく諸々動いてくださるエイベックスさんにどれだけ納めているのか。興味半分・怖さ半分でこの機会に計算してみた。
なおどの作品も複数形態でリリースされていてそれぞれ異なる特典が付き、さらに全形態をセットで購入することで特典がもらえる場合もあるので、「全シングル・全アルバム・全映像作品をすべて購入した場合」で計算する。
シングル7作品 38,940円
アルバム1作品 12,430円
映像2作品 49,500円
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合計 100,870円
5年間でざっと10万円。V6としてリリースしているディスク絡みだけでこのお値段。これを果たして高いとみるか安いとみるか。
今回はV6の「グループとしての活動」についてまとめてみた。
表にして見てみると余白も多いように感じられ、わりとのんびりゆったりしたスケジュールのようにも感じる。
だが忘れてはいけない、彼らは個人でもそれぞれに活躍しているのだということを…。
ということで、次記事からは各メンバーの個人での仕事っぷりについてまとめてみようと思う。