ループ ザ ループ。

V6デビュー20周年という節目に戻ってきたアラサーがいろいろと本気出して考えてみるブログ。基本V6の話、でも書きたいことを気ままに。

あさイチキャスター交代に寄せて 〜「伝える」こと、「寄り添う」こと。〜


この春、あさイチの8年間続いた体制が大きく変わった。

2018年を迎えてすぐのスポーツ紙で有働さんの降板が報道され、2月頭に正式に井ノ原さん・有働さん・柳澤さんの降板が発表になった。年度が変わる3月末での卒業ということで、この時点で猶予はまだまだあるつもりでいたのだがあっという間だった。

 

体制は変われど番組は続いていくので「終わり」ではないのだけれど、気を抜くとついうっかり「終わり」と表現してしまいそうになる。脳が勝手に「キャスターが変わること」を「番組が終わる」と変換してしまうほど、あさイチが放送開始から8年間で築き上げた「キャスターが醸し出す空気=番組そのもの」という印象は強い。

 

ホームページを眺めていると、ふと出演者紹介の「キャスター」という肩書きに疑問を抱いた。よく耳にする言葉だが明確な意味は知らず、MC・司会・キャスター・パーソナリティ等々、なんとなくニュアンスで使い分けている、あるいは一緒くたにしてしまっている。

調べてみると「キャスター」という言葉は「ニュースキャスター」の略である、とされていた。なかでもこの表現が一番しっくりきた。

テレビあるいはラジオで、個性を前面に出しながらニュースを読む人。そのなかで若干の意見やコメントをつけるという点が、アナウンサーと大きく異なっている。

ニュース・キャスターとは - コトバンク 

情報をそのまま届けるだけではなく、伝える側が自分の個性を添える。

前面に出す、というと押し付けがましく感じるが「その人」というフィルターを通してそれをまた別の人にも伝わりやすく、どうすればわかりやすいかを想像しながら変換する役割、というところだろうか。

 

NHKアナウンサーとして、しめるところはしっかりしめて進行する有働さん。その有働さん曰く「じゃーなりすと志望だった私のような者にとっては、超憧れの記者(あさイチInstagramより)」な解説委員・柳澤さん。

 

そして、職業・アイドル/タレントな井ノ原さん。

『あさイチに起用された時に「視聴者側の視点」を求められた。だからこそ、知らなくて当然。知ったかぶるのはやめようと思っていた。知らなければ聞けばいい。「知らないことが罪」という空気もあるけれど、知らないと言えることも貴重だと思う。』

紙面開けば、広がる世界 新聞週間に寄せて 井ノ原快彦さん、湊かなえさん:朝日新聞デジタル

"知っている"ことを前提とせず "知らない"人の目線を置いてけぼりにしない。

井ノ原さんが繰り出す質問や感想は自然体で、時に厳しく時に和やか。時々、お調子者。その緩急で、単なる「情報」以外の温度が加わっていた。

アナウンサーでもなくジャーナリストでもなく情報番組の真ん中に立つ。それは番組の象徴であり顔になる、という役割も伴う。

井ノ原さんの温度は「あさイチ」が出来上がっていく中で、番組そのものの温度ともなっていくように感じた。

 

 

目次

 

 

 

井ノ原さんの「神対応」

あさイチの内容はネット記事になることも多く、その中でも井ノ原さんのコメントは「神対応」的な扱いを受けることも少なくなかった。

 

ただ、ネットの記事では本当の意味合いとは少し違うようなニュアンスで表現されていることもある。事実、確かにすばらしいことを言っているのだが放送を見た後にネット記事になっている文章を読むと妙な違和感を覚えることもあった。

『ネットでは求めている情報を手軽に得られるようになった。でもその中にどれだけの情報が入っているかは計り知れない。自分の発言がほめられていることもあるが、「ほめられるようなことを言っていないのにな」と思うこともある。ネット自体を否定するつもりはないが、いきなりこれだけを見たら誤解するだろうなという記事が多い。』

紙面開けば、広がる世界 新聞週間に寄せて  井ノ原快彦さん:朝日新聞デジタル

言葉を選びながら話す中で生まれる"間"であったり表情や声色から伝わる部分も大きい。きれいにまとめられ、文字として可視化してしまうことで必要以上に強い意味を持ってしまったり、ネットで見る文章からだけではなかなか、雰囲気は読めない。

あさイチの放送を実際に見ず、記事のみから情報を得ている人の中では井ノ原さんのイメージは仏みたいになっているのではなかろうか。たまに心配になったりもする。

 

昨年井ノ原さんについてのブログを書いた時、たくさん反応をいただいた。

自分のブログを通して改めていろんな方の「井ノ原さんへ抱くイメージ」を目にしたのだが、とにかく想像以上の好感度の高さに驚いた。それはもう好感度おばけと呼んでもいいくらいに。歩く好感度か、はたまた踊る好感度か。

とにかく、そんな好感度おばけを作り上げたという意味でも「あさイチ」という番組の存在は大きい。

 

井ノ原さんが真ん中に立つことであさイチの雰囲気がつくられた部分もあるだろう。

でも、あさイチに出演しながら過ごす中で井ノ原さんが変化していった部分もあるように感じる。いろんな人の気持ちにその都度しっかりと寄り添いながら進めていく間で、変わったなあ、と思うような瞬間とも度々出会った。

 

近年V6コンサートのMCではすっかり井ノ原さんが回し役となっている。その安定感ったら無い。どこへどう話が逸れても同じトーンで元の位置に戻ってくるような、それがどんなに急カーブで無理やり戻していようが、「井ノ原さんが回している」というだけでなんとなく締まるような気になる。

メンバーが揃う打ち合わせの際のエピソードが語られる時も、井ノ原さんは中立の位置にいる、という印象が強い。

いつだったか、情報ソースを失念してしまったので話半分で聞いておいていただきたいのだが「みんなの意見を汲もうとしすぎてよくわからないことになっている」みたいなことを誰かが言っていたと思う。

 

2015年のコンサートパンフレットでは、長野さんからのメッセージとして「長い付き合いですけど、最近はみんなの潤滑油になってくれることが多くて、すごくありがたいです。昔の井ノ原は潤滑油というより"かき回す"ほうだったから、余計に。(笑)」と寄せている。

 

昔はかき回す側だった、というのがとても懐かしい。今でもトークを盛りに盛ってかき回すという意味ではそういう部分も健在だが、どれだけかき回しても自分で片付けている。

あれだけはしゃいでおいてよく冷静に片付けられるなあとその切り替えに感心することもある。切り替え部分のつなぎ目の粗が際立たないのは、流れるような司会力が成すものなのか、はたまたファンも含めて長年で切り替え力を鍛錬してきた賜物か。

 

また森田さんは同誌で井ノ原さんについて「井ノ原くんは、やっぱりみんなを明るくしてくれるムードメーカーで、ここ最近は、あえて自分の意見を持たないようにしているのか、『どっちもいいと思うよ』って言葉をよく聞きますね。(笑)」とコメントしている。

A案もB案も切り捨てずに肯定する、いろんな立場からの目線に寄り添ってものごとを考える毎日を過ごしていたからこそ変わっていったところもあるのかな、と想像してしまう。

  

神対応と称されるあさイチでの井ノ原さんのコメントについて、本人に尋ねたインタビューがある。

「ん~、コメントに悩んだことはないな~」とイノッチ。

台本がしっかりあるとか?

「いやいや、実は『あさイチ』では、リポーターがプレゼンする時の解説部分以外は台本がなくて、ぼくらのコメントはすべてアドリブ。そもそもVTRが終わった後、誰が映されて、誰にコメントを聞くかも、直前にカンペで知らされるから用意ができない。パッと映像が変わって、井ノ原さんどうぞ、なんて指示が出されて『え? 何も考えてないよ』っていうまま進む…」

 とてもそんなふうには思えない気の利いたコメントばかり。失敗はしないのだろうか。

「いや、よく失敗していますよ。生放送で撮り直しはきかないから。でも、周りが笑顔でフォローしてくれる。そんなゆる~い雰囲気があるんですよね。台本できっちり決められているのもいいけど、ぼくは朝から型にハマって緊張したくないタイプ。視聴者も気軽に見たいでしょ」

『あさイチ』MCの井ノ原快彦 「コメントは全部アドリブ」│NEWSポストセブン

アドリブで話すコメントの掛け合いで足りない部分はお互いにフォローしながら番組を作っていく。

各個人のコメント力や人柄が形成している部分も大きいだろうが、そこには「みんなで一緒に話を展開していく一体感」に満ちた空気がある。

時折、いや頻繁に流れるゆる〜い時間もただのほほんと過ごしているわけではなく、関係性をしっかりと築いてきたからこそリラックスして力を発揮出来る環境が出来上がっているのだろう。

 

進行役の有働さん・井ノ原さんの絶妙なバランス 

8年間続いた井ノ原さん・有働さん・柳澤さんを中心とするあさイチチーム。なかでも進行役をつとめる井ノ原さん・有働さんのお互いのフォローは絶妙で、その掛け合いに笑うことも多かった。

井ノ原さんが強めに出れば、有働さんが一歩引いた目線で補足する。

逆に有働さんがガツンと行けば、井ノ原さんは隣からゆるゆると言葉を添える。

 

8年も続けばそのワザに「笑う」を通り越して「見事だなあ」と感心してしまうほどに仕上がっていたのだが、番組立ち上げ直前の有働さんはアイドルと一緒に仕事をすることに対してあまり良い想像はしていなかった。

番組スタートを聞いた有働アナは、アイドルと一緒に司会をすることに「こりゃえらいことになったわ」と思ったそう。相手がアイドルだから、段取りやコメントなど全て自分で用意してあげ、また、「すごいですね~」なんて言って持ち上げる必要があるのでは、と勝手な思い込みをしていたのです。

しかし、実際は逆だったとのこと。

「真逆だった。今や、私の方が失言する。私の方が機嫌を取ってもらっている。私の言葉足らずを、いのっちがフォローしてくれる。それに慣れてしまったばかりに、たまに別の番組で他の方と組むと、半人前のコメントしか出来なくなっている自分に気が付く」(有働由美子著『ウドウロク』より)。

もはや、井ノ原さんは、「この男、実に奥深く、出来たお方だ」と同書で評する程に、印象はガラリと変わったのです。

V6井ノ原快彦の「奥深さ」に有働由美子が感激!? 『あさイチ』現場での“ちょっとした事件”(1/3) - ウレぴあ総研 

 

あさイチでの有働さんの立ち回りは何かと話題になることも多く、中でも印象に残っているのはやはり脇汗の件である。

あさイチブログ:NHK | 有働由美子 キャスター | ワキアセと涙

本番中に衣装に脇汗がしみてしまいそれを見た視聴者から苦情FAXが届きそれを番組内で読み上げた、というもの。

それは2011年5月のことで、もう随分と昔のことなのにインパクトが大きすぎて未だに記憶から消えない。有働さんに対してというよりもそういうことをわざわざFAXにしたためて送ってくる人がいるのだな、という衝撃だ。

視聴者でもいろんな感想を持つ人がいる。テレビに出るというのは常に人の目にさらされ、感想を生む立場にある。

本筋とは違う些細なことでさえその対象になるのだから、テレビに出る仕事は完璧さを求められる大変な職だな、と思った。

 

とはいえ、決して小綺麗にまとめすぎない有働さんのアナウンサーらしからぬ・NHKらしからぬとも言えるざっくばらんな物言いは清々しく気持ちがいい。

いち視聴者としての感想におもわず共感する朝ドラ受け、かっこいい男性にメロメロになるわかりやすいリアクション、それとは対照的にキリッと役目を務めるベテランアナウンサーらしい風格。表情ゆたかに感情を出しつつバリバリ仕事をする姿。端的に言うなら「好き」に尽きる。

 

また朝ドラ明けに泣いている有働さん、という光景もよく見られた。

そんなところから井ノ原さんの「泣いている人にハンカチを渡す」というハンカチ芸も展開し、時にはゲストを含め4枚ものハンカチが手渡されたこともあった。 

イノッチの優しすぎる「ハンカチサービス」 涙流す女性ゲストに「こっそり」手渡す : J-CASTニュース

  

チームとしての空気と、毎年恒例になった井ノ原さん誕生日祝い

ここ数年、5月17日に井ノ原さんのバースデーを盛大に祝うのが恒例になっていた。

発端は2013年。 

V6のコンサートを観に行ったあさイチメンバーは度肝を抜かれ気分が高揚し、会場入り口で円陣の如く集まりコンサートの感想を言い合った。そして盛り上がった結果、井ノ原さんの誕生日に「バリバリBUDDY ダンス&フラッシュモブ」が開催される運びとなった。

よくよく考えるとどこをどうしてそうなったのかとやや疑問が浮かぶのだが、とにかく熱い思いとみんなで共有しているノリがそこに存在していることはよくわかる。

かくしてこの年の熱気あふれる企画は大盛況に終わった。

 

そして翌年2014年。

誕生日当日は土曜日であさイチの放送はない。だが前年の熱をそのままに、誕生日前日に作戦は決行された。

この年の企画は「ドミノ」。2000個のドミノを4時間半かけてスタッフが完成させた。またもどこをどう通ってその企画に至ったのか気になるところである。

 

さらにまた翌2015年。

フラッシュモブ、ドミノときて、この年は「楽器演奏」

番組終了後、
ディレクターの一人が 能楽師から教わったという 仕舞から始まり、
徳島局経験もあるCPが なぜか阿波踊りの衣装を着て、
ボサノバ風「ハッピーバースデー」
(ボーカルは有働アナ パーカッションは よくこんな楽器があったな~というラテンのボンゴ) 

と、冒頭部分を引用させていただいたがすでに私の想像力では追いつけない。

丁寧に説明してくれているような気がするのに、体感としてはすごい勢いで目の前を駆け抜けはるか遠くにいるような気がする。独創性に満ちている。クセがすごい。

 

 

さらに翌年2016年、この年の企画は「ミュージカル」だった。

放送終了直後にスタジオは暗転。駒村多恵さんが電子ピアノを弾き語りしながら登場し、それに合わせ魔女に扮した有働さんが全力でダンス。そして魔法にかかってしまって倒れたお姫様(フロアディレクター)。目覚めさせるには「今日誕生日の人からの愛の歌」が必要だと柳澤さんたちが導き、井ノ原さんの「愛なんだ」でお姫様が目覚める、という展開だ。

 

概要をまとめながらまたも「どうしてこうなった」感が胸に押し寄せる。

「もはやイノッチにとってお祝いになってるのかどうか、今年もわからない感じでしたが」と有働さんが綴っているように年々増していく出し物感。

しかしながら回数をかさねるほどに「祝う」という趣旨からズレがちなのは、手作りでお祝い企画を立ち上げる時のあるあるな気がする。経験則から言うと、喜ばせよう盛り上げようと企画しだすと楽しくなってしまいあれこれアイデアを詰め込んでしまうのだ。

 

そして、結果的に最終回となった昨年2017年5月17日。

ラストを飾るのはブルゾンゆみこ&ブルゾンもえか&ブルゾンささき withB(副島淳さん&プロデューサー)である。もはや野暮なことは言うまい。

 

まずはV6の「太陽と月のこどもたち」をみんなで歌う。

「嗚呼 美しいこの場所で君は生まれた 太陽のように笑い 月のように綺麗な人よ」というサビから始まるこの曲は誕生日というシチュエーションにもぴったりだ。

そして続いて流れはじめたのはオースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」。

ブルゾン組の登場である。

「目が細いからジャニーズ顔じゃないって、
自分のこと卑下してない??
ふっ、じゃぁ質問です。
動物園のゾウは自分の鼻が長いこと、
気にしますか?」

(略)

「気にしない・・・人気者!!」 

おお!とそのクオリティに期待が高まったのだがこの後有働さんが盛大にセリフを飛ばしてしまうハプニングに見舞われ、あえなくグダグダに。せっかく準備をしてきたのになんとももったいない。

へこんでいるところに井ノ原さんがかけた「これがさ、バッチリ上手くできたら、キレイにまとまってしまって、このことが思い出にならないじゃん!」というコメント。さすがの対応力は放送外でも健在だ。

 

リンクを貼らせていただいた通りあさイチのブログには毎年その様子が写真とともに紹介されていて、楽しげな様子がほほえましい。眺めているだけでなんだかこちらまで嬉しくなってくる。主役の井ノ原さんの表情がおさめられていないのが残念ではあるが。

 

 

井ノ原さんとスタッフとの話といえば、井ノ原さんがディレクターに怒った件も度々耳にする。東日本大震災のリポートに対する打ち合わせが直前に不十分なかたちで進められた時のことだ。

「どうして、こんな大事なことをもっと早く打ち合わせにこないのか。それらしいことを言ってくれ、というだけで済む話じゃないでしょう。どんなことを感じるのか、きちんとみんなで話し合うべきものではないのか。取材したあなたにとっても、大切な取材相手でしょう。テーマでしょう」

V6井ノ原快彦の「奥深さ」に有働由美子が感激!? 『あさイチ』現場での“ちょっとした事件”(2/3) - ウレぴあ総研

その後放送は無事終了し井ノ原さんはそのままドラマ撮影へ。ディレクターの様子はというと有働さんいわく意気消沈気味の様子だったそうなのだが、そんなところへ人づてに1枚の紙が届く。

それは井ノ原さんが描いたそのディレクターの似顔絵だった。

「そのディレクターが、容姿とは違って繊細な人であることや、口ベタだが思いのある取材をすること、きっとあのやりとりを気にしちゃうまじめなタイプだということを感じていたのだろう。しかも、気にするなとか、気にしてないよ、などという微妙なフォローの言葉でかえって相手に気を遣わせるのではなく、ただただ愛情だけを伝えたのだ。

(中略)

自分と関わった人の感情を、絶対に放置しない。そして、全員が笑顔であることを望む。ことごとく、そういう人なのである」

(有働由美子著『ウドウロク』より)

先にも書いたように井ノ原さんの好感度おばけっぷりはおそろしい。 

その行動を文字で表現すればするほど、神か仏か、という方向に行ってしまう気がする。それは「人間らしさ」という部分からかけ離れていくようで本意ではないのだが、いかんせんそういうエピソードが多い。

神でもなければ仏でもない。いち人間が思いやりや気遣う心を持って想像力を働かせた上でこういう行動に移せている、ということに、とてつもない人間力を感じる。

 

いよいよおとずれた出演最終日

3人が出演する最後の1週間はずっと短縮メニューだった。

最後の出演となる金曜日は高校野球放送のため8時55分まで。さらに放送開始直後に地震が発生し情報を伝えるためさらに4分ほど縮小。放送時間は実質35分間ほどになった。

 

キャスターが揃って卒業することがわかった時から、最終日をどう迎えるのだろうと想像した。卒業を惜しむ視聴者としては大々的に扱って派手に送り出してほしいが、あさイチの本質は情報番組である。キャスターの卒業を大きく取り扱うことはある意味番組の私物化とも言える。

たとえば名場面集のような映像を作ることだって、プロであるスタッフさんの技術と、それこそ井ノ原さんの誕生日に垣間見えた熱いパッションとを持ってすれば余裕で可能だろう。しかし、これまで番組が見せてきた「情報への向き合い方」から考えれば、おそらくそうはならない。

最終日もこれまでと同じようにいつもどおりの放送で最後にちょっとだけしんみりする程度になるのかな、と予想した。

 

卒業の日が近づき、当日のゲストとテーマが事前に発表された。

ゲストはなんと次期キャスターの博多華丸・大吉さんと近江友里恵アナウンサー。そして取り扱うテーマは「引き継ぎの極意」だ。

「情報番組」という立ち位置を保ちながらキャスターや視聴者の現状に寄り添える、絶妙なラインのテーマを持ってきたことに慎ましい愛情のようなものを感じた。

 

引き継ぎというテーマを提示され、いよいよか…と仰々しく身構えながらその日を迎えた。

だが、冒頭の朝ドラ受けから有働さんの様子がおかしい。

ニコニコ微笑みながらうなずくばかりなのだ。「どうしたの?」と井ノ原さんが問えば柳澤さんが隣から「僕言おうか?」と入り、そして「ちょっとね、声出ないんだよ」という残念すぎる情報が告知された。

 

出演最終日になんというハプニングだろう。仰々しく改まって見なければと構えていた側からすると、止めていた息を「えー!!!」という驚きの声と共に一気に解放したような具合だ。

頑張れば出る、と話す有働さんの声はガラガラで、それを井ノ原さんは「どこのスナック?」とつっこみ、柳澤さんは「ちょっと酒焼けしてる」と乗る。

冒頭から和気藹々と声が出ない有働さんをいじる様子には、決してピンチの気配はない。なんなら、それならそれで、と楽しんでしまっているくらいの雰囲気だ。

  

そして、4月から新キャスターをつとめる3人をゲストとして迎え入れ、「引き継ぎ」というテーマについて話を展開していく。

近江「もう今私、人生最大級の引き継ぎに直面してて」

井ノ原「そうだよねえ~」

有働「いやでしょう、有働から引き継ぐって」

井ノ原「絶対やだよ!!!

(スタジオ中から笑い声)

有働「(立ち上がって辺りを指差しながら)あんたたちも笑いすぎよ!ちょっと!笑いすぎよあんたたち!(嬉しそう)

ここまでざっくばらんな引き継ぎがあるだろうか。

新旧キャスター揃いぶみで「引き継ぎ」をネタにして軽快に笑い飛ばすその様子が妙におもしろい。そして、この日のスタジオにはあさイチの出演者たちが見学に来ていた。

大吉「カメラの向こう側にねえ、あさイチオールスターズが揃ってるんで」

井ノ原「そうなんだよ昔出てた人たちも来てたりして」

柳澤「あー、嬉しいなあ今日」

大吉「僕らの被害妄想だと思いますけど、『お前たちに引き継がせるか!』みたいな」

(スタジオ中から笑い声)

井ノ原「(笑)確かに俺もねえ、あれ見た時やりづらいだろうなあと思った」

早くも大吉さんの自虐ネタが炸裂。いきなりかましてくるではないか。

ここまで明確にキャスター交代への否定的な感情をハッキリとネタにされるとむしろ安心する。 

 

声が出にくい有働さんの代わりに井ノ原さんがナレーションをつとめながら進める「引き継ぎの極意」についての情報紹介は8時37分には終了。

残りの時間はフリートークにあてられたのだがとにかくひたすら面白い時間だった。真面目に話すところもあったのだが隙あらば笑いを入れてくる。

おもしろおかしく展開するばかりの一見ゆるい掛け合いも、新体制へ引き継ぐために大きな役割を果たしたような気がする。

井ノ原「どうですか。この、まあ8年間続いた番組なんですけど、よくOKしてくださったなって。お三方。俺だったら嫌だなって思って。」

大吉「(笑)ほんとですか?」

華丸「わかります。

スタジオ「(笑)」

華丸「(大吉さんを指さして)するっていうから!

井ノ原「するっていうから?!」

大吉「本当はお言葉ですけど、井ノ原さんが思っている5倍くらい嫌でしたよ。」

井ノ原「(笑)いや絶対俺そうだと思う!」

大吉「やだやだやだやだ…」

井ノ原「まずもう俺お三方のことが大っ好きだったから」

華丸・大吉「いやいや」

井ノ原「やるんだったら俺もやりてえよって思っちゃったくらい、一緒に番組やりたくなっちゃった。」

華丸・大吉「(笑)じゃあやりましょうよ」

井ノ原「やんないやんない(笑)」

 

大吉「我々も今回井ノ原さんからお手紙をいただいて」

井ノ原「ほんと失礼しました」

大吉「いやとんでもないです。ただこのお手紙を、うちの会社のマネージャーが、イタズラだと。

井ノ原「あはは!!」

スタジオ「(笑)」

大吉「そんなはずはないと。ずっと隠してて。で『一応お耳に入れておきますけど、こういうイタズラが来てます』と。」

スタジオ「(笑)」

華丸「びっくりしちゃって。そんなはずないと思うからね。」

有働「マネージャー誰?」

大吉「そのへんにいると思います。で『電話番号とかアドレスが書いてあったので、たぶん二人がこれに返信すると個人情報抜かれます。NHKの朝をやるってことはこういう危険が迫っている』と」

有働「ああー」

井ノ原「なるほど。いや優秀なマネージャーさんですよ!」

大吉「だから絶対そんなわけないやろっつってここのスタッフさんに見せたら、もうこれは間違いなく井ノ原さんの字ですと。」

井ノ原「あはは!いや大変申し訳なくて。実はあれですよね、うちのメンバーの長野くんとご一緒した時に『あさイチ、イノッチともちょっと話したいな』っていうようなことを言ってたよって長野くんから言われて。お1人ずつにお手紙しようと思ったんだけど、いろいろ調べていくとお二人はものすごく仲がいいってことで。じゃあこれ一枚でいいんじゃないかなって、」

華丸「まあそうです十分です!」

井ノ原「お二人にちょっと、お手紙したんですけど。」

華丸・大吉さんの話の展開はいかにもお笑い芸人らしく、漫才コンビらしい。表情や身振り手振りのリアクションを含めただ話しているだけで漫才の一節のような面白さが生まれる。

 

座談会のようなかたちで話をしていく中、話題は番組開始当初のことにも及んだ。

井ノ原「一番最初のこととか思い返してみると、今こうやっていろいろねえみなさん見ていただいていい番組だとか言ってくださるけども、最初の頃はコテンパンにいろいろ言われたもんだなーと」

有働「もうね、私ファックスどっかに持ってますけど、もう何をやっても、なんかそんなネタはやらないでくださいとか、そもそもセットがNHKらしくないとか、あのー、あなたが出てたら見たくないとかっていっぱい来て。で引き継ぐ時って、みなさん前を大事にしてくれればしてくれるほどなんかちょっと違和感を探してしまうっていうね。それもあるから」

井ノ原「いやーでもね俺、そういう厳しいご意見は本当ありがたいなと思ったのが、そのおかげで3人の絆というか『いやいいよ。関係ない頑張ろうよ!』っていう絆が深まったので、それでここまでこれたからそういうご意見もやっぱり大事だなと思う。だから僕いろいろ引き継ぎたいと思ったけども、最初、なんかいろいろあると思うんですけど、そこをこのお三方で乗り越えることによって、先に続く、っていう」

華丸「それはありきなんですね、じゃあ」

柳澤「まあ硬く考えずにね」

華丸「完全に我々3人始まると何かしら来るっていう…」

スタジオ「(笑)」

井ノ原「いやいや!ごめんごめん!ちがうちがう!

大吉「井ノ原さんこれは大丈夫です!」

華丸「もうそれ煽ってます!煽ってる!

井ノ原「煽ってない煽ってない!煽ってないから!(笑)」

大吉「(華丸さんに向かって)逆に来ないとでも思ってたの?!」

井ノ原「あはは!(笑)」

華丸「はい!いや、穏やかに穏やかにと私は思いますね。」

大吉「ほぼサイバー攻撃みたいなやつが!」

スタジオ「(笑)」

華丸「(頭を抱えながらのけぞって)怖い!!

大吉「来ることは私も想定してますんで!」

 

席につきながら話していたのだが、その並びは画面左から有働さん・井ノ原さん・華丸さん・大吉さん・近江さん・柳澤さんの順番だった。

「煽ってる!」とエキサイトする華丸さんと、両サイドからその勢いをなだめるべく華丸さんの肩なり腕なりをおさえながら語りかける井ノ原さん大吉さん。

まったくしんみりさせる気のない攻めの寸劇は面白すぎた。何度見返しても無邪気に話を理解しながら盛大にリアクションをする華丸さんに笑ってしまうのだ。4月からのあさイチの流れがなんとなく見えたような気がした。

 

井ノ原「いやでも、これは批判とかあの好きとか嫌いとかじゃなくて、8年続いて毎日見てた人にとっていきなり変わるのって難しいと思うんですよ。でしかもこの時期ってオリンピックパラリンピック終わっちゃってちょっと寂しい、で朝ドラも明日で最終回を迎える。となってまたあさイチも終わっちゃう、その習慣が変わるってなると、"なんちゃらロス"とかってよく言われるじゃないですか。そういう時期だと思うんですよ。だからなかなか切り替わるのって難しいとは思うんだけど」

柳澤「まあ三日だよ」

井ノ原「そう三日!三日で忘れる!ほんとに」

柳澤「三日!三日したらもう全部忘れて、うん。」

井ノ原「前のことってどんどん忘れたほうが絶対いいですよみなさん。その方がよりよく毎日を暮らしていけるから…」

華丸「でも三日からですよね忘れるの」

井ノ原「うん」

華丸「でもこれ毎日ありますよね」

スタジオ「(笑)」

井ノ原「そうなんですよ」

大吉「ずっと、うなぎのたれと一緒で」

井ノ原「継ぎ足し継ぎ足しで」

華丸「いつまで経ってもなくならないですよそれ!」

井ノ原「そうかあ…」

華丸「三日かかるなら!」

大吉「あの3人がよかったっていうのが」

井ノ原「でもじゃあ、視聴者のみなさんこれ一緒に頑張りましょうよ。あの、ロスとかそういうの言わないで、切り替わったってことを忘れちゃって。昔からこうだったと思って」

新キャスター陣「(笑)」

大吉「記憶の改ざんは無理です。」

スタジオ「(笑)」

大吉「それは視聴者の人には」

井ノ原「いやそれみんなでチャレンジしてみればいい、チャレンジしてみようよ!俺たちだって本当嬉しい、大好きな人たちがやる番組を月曜日から見られるんだ!って思うと」

有働「これね、ずっと言ってるんですよ。私はちょっとだけロスになってほしいと思ってたんですよ。有働さん惜しかったわあみたいな言ってもらいたいと思ってたんですけど、結構前からロスとか言ってもらいたくないなって」

井ノ原「みんなロスって言ったら、誰かがロスって言ったら『ああそうよねそうよね』ってなるから、ここでチャレンジしてみようよ。」

柳澤「そうだロスじゃなくてニューヨークって言ってみんだよたまには!

大吉「そういう問題…?(笑)」

有働さん「(机に肘をつきながら両手で頭を抱える)」

井ノ原「(机をバン!と叩いて立ち上がり大声で)いい加減にしろお!!!

スタジオ「(笑)」

井ノ原「最後の最後は言わせてもらうぞ!!!いい加減にしろぉ!!!

柳澤「(笑)」

大吉「ほら、ね、8年間仲良くやってきたんでしょみなさん」

有働「みんな、子供も見てんだからね~!(お子さんの書いたファックスを紹介しながら)」

井ノ原「ああそうだ、ありがとう!じゃあ子供たちも一緒にチャレンジしてみよう!(カメラ目線で指差しながら)ロスじゃなくてニューヨークだ!や~なぎさわさん俺は大好きだよ~」

柳澤さんによる柳澤さんらしい名言「ロスじゃなくてニューヨークだ!」というパワーワードによりそれまでの真面目なトーンは瞬時に吹き飛んだ。

「ロスを言わないようにして切り替えよう」とみんなで真面目な顔で語り合い頷きあっている場を荒らす、柳澤さん64歳。「いい加減にしろ!!」と23歳年上の方に向かってブチ切れる芸風を繰り広げてからしみじみ「大好きだよ〜」と独り言のように漏らす井ノ原さん41歳。

 

各自がのびのびと立ち回りながら、誰かのアクションに対してすかさず自分のポジションを理解し配置につく。そんなふうにして不思議な寸劇が出来上がり、情報番組らしからぬ面白い空気が流れる。

あさイチでは度々そういう場面があり、時に愉快で、時にシュールなその時間が私は大好きだ。「なんだこれ!」とツッコみたい気持ちでいっぱいになったり、「どういう状態?!」と戸惑いながら振り回されてみたりする、そんな時間が。

 

 

あっという間に過ぎた引き継ぎの日のラスト。駆け足でバタバタといろんなことを話し、ゲストとして呼ばれたら来る、という約束も急ぎ足でしながらいよいよ残り時間は10秒になった。

有働「あと10秒くらい」

井ノ原「あと10秒くらい。どうぞっつってもまあ何て言っていいかわかんないですけども、あのーみんな大好き、あのーありがとう、えっと4月からも、えー、シク、シクヨロ」

有働「シクヨロで終わ」

次の瞬間画面はニュースに切り替わり、直前のグダグダとは打って変わって真面目な空気に支配され、アナウンサーが「8時55分になりました」と時刻を伝える。

 

グダグダの次の瞬間すぐさまこの温度に順応するのは難しすぎた。

「引き継ぎの極意」をテーマにかかげていたのに次番組への切り替わりがグダグダというのはなんとも矛盾しているように感じられ、可笑しさがふつふつと湧き上がってくる。

番組同士の境の緩急に振り回されながら、決して美しいとは言えないその切り替わり方に「引継ぎとは…?!」という疑問が頭をかけめぐった。 

 

これで最後なのだ、という感慨に包まれて寂しさでいっぱいになりながら卒業を見届けるつもりでいたのに、結局はおおいに感情を振り回されこみ上げてくる謎の可笑しさを持て余している。

してやられた。あざやかなまでにいつものように、颯爽と番組を去っていったなあと思いながら、さっぱりとした後味が心地よかった。

 

井ノ原さんがラスト10秒で話した締めのあいさつは、準備された言葉ではなくその場で浮かんだ言葉の羅列のようなものだ。飾らずにグダグダと紡がれ、ともすれば歯切れが悪いとも言える。

8年間という長い出演期間を考えれば形式ばった挨拶の時間があってもおかしくはないのだが、あくまで肩ひじ張らずにいたって自然にその時を迎えた。

 

次週からはじまる新体制に引き継ぐべく行われた旧キャスターと新キャスターの共演。形式や感情を押し付けず、渡す側の感情よりも渡される側が今後気持ち良くスタートを切れることに重きをおきながら視聴者にもその思いを届ける。

あさイチが見せた姿勢は、まさしく「引き継ぎの極意」だった。

 

理想の情報番組とは。

番組ブログで、有働さんは最後に思いのこもった長文を綴っている。

 

 

視聴者への挨拶、そして番組に関わったリポーター・後輩アナウンサー・スタジオにいるスタッフ・バイト、そして共にキャスターをつとめた柳澤さんと井ノ原さんへの文章。そのどれもがあたたかく、涙腺がゆるむ。

 

 

キャスターの卒業を噛み締めながら、改めて「この3月までのあさイチの情報の届け方ってどういうものだったんだろう?」と考えた。

ああでもないこうでもないと考えるうちに、「物を渡す時に自筆の短い手紙を添えるようなことなのかもしれない」、というところに着地した。

そういえば、井ノ原さんも有働さんも「手紙」のエピソードを耳にする機会が幾度もあった。今思えば、そういう気遣いがそのまま個性そのものを象徴している。

 

押し付けにならないように相手を気遣いながら、でも伝えたいところはしっかりと、きちんと自分の温度を乗せて届ける。常に一律ではなくその時々で風合いを変えながら。そこには優しさとあたたかみが確かにあって、人間味が感じられる。

確かな情報を届けることを第一とする「情報番組」という枠の中でもけっして無機質なまま片付けず、一筋縄に終わらせない。

ああそういうところが大好きだったのだな、と、今更ながらに実感した。

 

 

  

そしてこの4月から、あさイチは博多華丸・大吉さんと近江さんに引き継がれた。

 

今日からシクヨロ! #博多華丸大吉 さん #近江友里恵 アナ #nhk #あさイチ #8時15分から

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井ノ原さんが最後に放った「シクヨロ」までもが見事に引き継がれていてほっこりする。

 

新キャスターに切り替わっての初日は、大吉さんが自ら「違和感しかないでしょ」と切り込みつつ「我々も決して悪気があって出ているわけではないので」と挨拶し進んでいった。

初回で個人的にツボだったのは、華丸さんの座り位置が柳澤さんのポジションだったことである。

華丸・大吉というコンビとして井ノ原さんのポジションを担うのかと思いきや、まさかの配置に思わず笑ってしまった。華丸さん本人も「柳澤さんの席だと聞いてなかった」と戸惑っている風で話し始めるものだからなおさらおもしろい。

新体制に不慣れで少々バタついてはいたが、それを包み隠さず出してくるところに何度も笑った。近江さんにいたってはロッカーの鍵を間違えてスタジオに持ってきてしまいテーブルの上に置いていたことでいじられ、初回から天然ぶりを発揮。

早くもゆるやかな空気感が出ていて、なんだかこれからいろいろとおもしろいことになりそうである。春めいてきた気候もあいまってか無性にワクワクする。

 

長く続いた体制が変わることにさみしさがないといえば嘘になる。でも、新しくなったあさイチに期待しているのもたしかだ。

なるほど、これが柳澤さんが言うところの「ロスじゃなくてニューヨーク」という状態なのかもしれない。

なんと深い格言を置いていかれたのだろう。

とりあえずそういうことにしておきながら、しばらくはその金言をふと思い出してはニヤニヤしていようと思う。いい加減にしろ!というツッコミも添えたりしながら。

 

 

改めて、新キャスターを迎えて新たなスタートを切ったあさイチと、卒業してまた新たなステップに進む旧キャスター勢の門出を祝して。

井ノ原さん、有働さん、柳澤さん、8年間本当にお疲れ様でした!